アクションで文句なく楽しめる作品には新作ビデオの『交渉人』があることも紹介しておく。
BS放送とハイビジョンが入るようになって、落語や演芸番組が見られるようになった。これは儲けもんで、バラィティーでなくお笑いでなく、寄席番組、これは大いに楽しめる。衛星放送の番組表を見ても、いつもあきらめていたのが見られるようになった。趣味と子どもの教育上どうしてもビデオや映画や落語ができるだけ良い条件で見られなければならないと思い、なけなしのお金でだいぶ贅沢をしてしまった。このテレビで子どもが『セロ弾きのゴーシュ』やチャップリンなどを見ているのを見ると価格は高かったけど非常に満足している。このテレビでうちのばあさんと近所の親戚の婆さん達に『鉄道員』【ぽっぽや】でも見せてやろう。
レンタルビデオ「ハムナプトラ」自宅 32型HTV 1999/12/17 四人【の】
お盆に伊勢崎に行ったときに耕介が見たかったが、時間が合わなくて見られなかった作品。新作ビデオはなかなか借りないのだけれど特別。スペクタクルシーンはなかなかのもの。C.G.も良くできている。
終わってから「人生ゲームのおみやげカードにあって売ったりもらったりしていたスカラベというのがこれほど恐ろしい物だったとは・・・」と子どもと一緒に驚いた。
沼田演劇をみる会「おお星条旗娘」 利根沼田文化会館 1999/12/16 貴泰、典子
ニール・サイモンのコメディーのわけなのにあんまり笑えなかった。加藤健一はやっぱりおかまの役が似合う。角野卓造は役になれている感じ。忙しい時期だからちょっと芝居でもというには軽すぎる。沼田の文化会館は中程が声が割れるが三人で二時間は見ている方もつらい。メリハリもない。見る会存続の危機と言うことで私が会員に復活したわけだが楽しみな例会になってくれればいいけれどと不安が残る。こういうと主人には「面白い芝居になんかそう滅多にぶつからない」と言われるが。
映画「ゴジラ2000ミレニアム」 前橋1999/12/12 耕介、貴泰、典子【の】
前に見たゴジラ映画よりも戦うシーンが少なくなって理屈っぽくなった感じ。映画の中に出てくるゴジラネットやらなにやらとにかくコンピューター、情報網がクローズアップされていた。ゴジラのほかに海から引き上げてしまった未確認飛行物体の化け物が出てきたがこれがやたらと進んだ生物でコンピューターにアクセスしてあっという間に人間のことを調べ上げ画面に自分の目的を復讐とか、支配とか抹殺といった言語で
表示する。ゴジラの中に人間にはないすばらしい細胞を見つけてそれを取り込もうとする。
だけど結局ゴジラが勝つ。ゴジラはますます強くなっている。佐野史郎の言う「科学の思い上がり」とか「好奇心のままに行動する」といったことがひっかかる。来るところまで来てしまった人間には救いはないのだろうか。
第6回花咲おらあの文化祭 花の駅片品 1999/12/5 時夫 耕介【と】
片品の花咲という小さな地区が文化祭を始めて6年目、これはすごいことです。こどもたちの合唱、浪曲、がまの油の口上、舞踊、詩吟、歌謡と盛りだくさん。お客さんは、入れ替わりたちかわりで常時60から80人。この中に落語があってこの落語を聴きに行った。以前ここに来たことのある、柳家はん治さんの出演。少し音が響く会場だったりいろいろで、やりにくそうだった。『子ほめ』と『抜け雀』。二席めの『抜け雀』は、なかなか良かった。お客さんもじょじょに引き込まれていった。落語だけを聴きに来るお客さんでないからネタ選びは、むずかしいと思う。はん治じさんには2度ほど声をかけるチャンスがあったがかけなかった。「抜け雀めよかったよ」と一言いって励ましてやれば良かった。はん治さんの飲み友達の方から前回の感想を見たとメールもらったり、弟弟子の助平さんとは、相互リンクを張らせてもらったりしているので話題は、あったのですが。ばあさんと次男も連れて行ったのだが二人は、温泉三昧。落語は、耕介と二人で楽しみました。
「ゴッホ展」 東急文化村 12/4 典子だけ
ゴッホの生涯の流れとその時々の作品がよく対比されて見やすかった。
渋谷の喧噪の中でその一角だけが別世界のように感じられた。本物の持つ迫力・・・これはいったい何なんだろう。
なおこの日のいきさつにつきましてはメニュー20の言葉の林に引っ越しました。
ディズニーホームビデオ「ムーラン」 1999/11/30 貴泰 典子 半分から耕介も
昨日ひとりで遊びに行ったお父さんのお土産。女の子が主人公の為か頑なに見たくないと言っていた子どももビデオを買ってきたならと早速見ることに。
さすがディズニーのりがいい。いくら何でも中国の兵隊が少なすぎるんじゃあないの・・・というところはおいとくとして。ご先祖を大事にするところなど中国の特長が出ていたと思った。適当に歌があってのりのいい、脇役が出てくるのがアラジン以来のディズニーの売りみたいだ。
ところで今度家でも衛星放送が見られることになったので「E.R.]の再開が楽しみになった。
映画5本 伊勢崎ムービィックス 親子4人 1999/11/27 【と】
一つの建物に11のスクリーン。ここはすごいところだ。往復160キロの道のりを車に乗っての一日がかり。11作品の中から好きな映画を選んだ。それぞれ2本、みんなで5本の映画を見た。【と】は、『将軍の娘』と『シックスセンス』を見た。よかったー、楽しかった。☆☆☆☆☆大満足。『将軍の娘』の軍の捜査官ジョントラボルタは、太っておなかも少し出ているが正義感あふれる強い役どころをかっこよく演じていた。『シックスセンス』は、愛の物語。どんでん返し、テレビのコマーシャルでおなじみの恐いシーンもあり良い映画だった。あの少年の役者は、すごい役者です。ビデオで年中映画を見ているがやはり映画館が一番、わくわくした4時間だった。一度婆さんつれていかなけりゃなんないなこれは。『ああ野麦峠』に連れていったままだからなぁ。見られそうな作品があったら検討しよう。
『マドリックス』☆☆☆☆、『フー、アム、アイ』は☆☆☆耕介の評価。『梟の城』☆☆☆。『フー、アム、アイ』☆☆☆☆☆は貴泰の評価。【の】は『マドリックス』をファンタジーだといっていた。評価は、?。年に3〜4回はここに行くことになるだろう。もちろん沼田キネマも贔屓にしますが。
山下惣一講演会 利根沼田文化会館小ホール 1999/11/19【と】
山下惣一さんには、いろんなことを教わっている。またオレ達百姓が言いたいことを代弁してくれる。素晴らしい先生である。同じ農業のことを言っても、自ら百姓を実践しているので説得力がありすごいと思う。昔は、杉浦明平、今は、唐津の山下惣一である。この人の小説では、直木賞候補になった『減反神社』が面白い。水上勉が「苔は、生えない」といって受賞に反対したとか。これは、昔の話。
講演の結論は、規模拡大は、破綻あるのみ。地域の自給率を高めよう。……かな。四里四方で穫れたもを食べるために私たちが供給しようと言う話だった。直売所そして加工所も作る。自らの地区の実践と全国の例を話してくれた。自給率を高める のは、地域のパーセントを上げること。
いやー面白かったなー。
劇団えるむ 「べっかんこおに」 利根沼田子ども劇場 1999/11/21 典子とこどもたち【の】
月夜野町のカルチャーセンターというのに始めていって見たが手頃な広さで使いやすそうだった。
作品は能の舞台を思わせる道具立てで、長年評判を取って上演されているらしい、役者さん達も慣れている落ち着いた舞台だった。今回は沼田子ども劇場に乗り入れと言うことで準備や後かたづけの心配もないので時間ぎりぎりに入ったがゆっくり見られた。
内容は、目の見えない16才の娘が鬼にさらわれて暮らすうちに、うち解けていき、鬼が娘の目を開く幻の花を捜しに出かけ、そこで娘を失って以来鬼を追いかけている娘の父親に鉄砲で撃たれる。瀕死の重傷を負いながら娘のところにたどり着くが開いた目で娘が見たのは死んだ鬼の顔。そこへ父親が現れるが娘の心は鬼に変わっている。というもの。誰の心にも鬼が住んでいるというのがテーマとして語られるがそこのところはそれぞれが感じるところなのでセリフにしないでもらいたかった。娘が鬼に変わるところが見せ場の訳だが今ひとつ迫力に欠けた感じだった。
立川談志ひとり会落語CD全集第4期(竹書房発行)1999/11/17【と】
この作品22席をきいた。すごい出来映えで、面白かった。例えば『首提灯』『三方一両損』の町人の啖呵のものすごさ。また『山崎屋』の若旦那の放蕩ぶり。上手いなぁ、すごいなぁと感心するばかり。好きな話は、『紺屋高尾』。全10枚、手塚治虫と花菱アチャコの対談もついている。たしか全部で弐万圓だったかな。
落語好きの長男耕介が初めて談志師匠をテープで聞いた。今までとにかく聞かせようとしたけど聞かなかった。『三方一両損』の啖呵に自然に吸い込まれたようだ。
牡丹屋寄席立川ぜん馬独演会深谷市 時夫と耕介 1999/11/12【と】
農業をしている古郡さんが主催している落語会。12年24回続いている。これは、素晴らしい。地域寄席の鏡です。けしてきれいな会場ではないけれど、よいお客さんとぜん馬師匠がいい寄席を作り上げている。
三遊亭楽四郎『釜どろ』
立川ぜん馬『天災』
古今亭志ん太『熊の皮』
中入り
立川ぜん馬『柳田格之進』
子どもの頃、ラジオで聞いた笑いの少ない話や人情話は、すぐ飽きた覚えがあるけれど、耕介はどんな話でもよくきく、この日の『柳田格之進』それに『二番煎じ』や『居残り左平次』でも、これは驚きです。終演後ぜん馬師匠は子供の時分、小南や小文治などの上方落語は、つまらなかったと言っていた。
地域寄席、できるものならやりたいが、無理です。チケット売りから始まって……これは大変。牡丹屋寄席、葡萄屋寄席良く長く続いている。両方の席亭サンを知っているがこれには頭が下がる。心から拍手を送りたい。
カキヌマ大サーカス 沼田特設会場 典子と貴泰
1999/11/13 【の】
テントのサーカスというのは初めてみたわけだけど「今の時代にこういうのもあるわけ・・・」とういう感じ。
一応象も出てきたし、めちゃくちゃ体の柔らかいおねえさんたちや空中ブランコにだけ出演するたくましいお兄さんやらモンゴルからきたという大きな縄跳びや空中ブランコの高さまでとどくぐらいのアクロバットをしてみせる人、猿や犬も出てきたし。まあサーカスを生で見た感激はありました。もう終わってしまったけれど次はどこに行くのかな、小学低学年くらいのあの女の子達は学校はどうしているのかな。象はいっぱい食べるから食費がかかるんだろうな。なーんて考えてしまいました。もぎりをしていたおじさんがポップコーンも売って、始まると検札に回ってきてさらに象を扱うというところがすごかった。空中ブランコでみんなを笑わせるピエロも大道具というか雑用係で始めから終わりまで大忙し。芸能関係は一部を除いてみんなかつかつのところでやっているんだよね。
片品おやこ劇場第20回公演『ママったらわたしのなまえを知らないの』 【の】
1999/11/7典子と子ども達
ミュージカルで見応えもありましたがこの作品の値段にしては物足りなかった。特に片品おやこ劇場が作品を年に3本にするか2本にするかという協議を重ねて選んだ「高額だけどこれを」という思い入れがあるだけに期待も大きかったのでちょっと不満が残った。劇団員が12人きていて経費も12人分払うことを知っているので舞台で踊るのが4人というのは何とも寂しい。片づけ、搬出も手伝ったので「・・・ちょっと無駄な人員がいるのでは」と思ったが、事務局にその話をしたら一人見習いがいてその人の宿泊代は劇団持ちということだったので安心。
小さい人向けで充分楽しめた。小学6年の耕介が忙しいわたしの代わりに搬入を手伝ったのも良かった。
沼田演劇をみる会80回例会 『坂の上の家』 1999/10/22【と】
作・松田正隆 演出・末木利文、木山事務所プロデュース作品『坂の上の家』はなかなか良かった。休憩無しの1時間35分、大いに楽しめた。両親を自然災害で亡くした三人兄弟の夏の数日を描いた家庭劇。見る人が誰でも身に覚えのある事柄をゆっくり丁寧に描いている。夏、長崎、そしてほんの少し原爆のことが出てくる。大事件があったわけではないけど感動しました。ほろりとさせられました。オレ達にんげん何が一番大切か考えさせてくれる作品でした。こうゆうの好きです。…好きになってきたのかな。
今日は、伊勢崎で立川談志独演会がありました。どっちに行こうか考えましたが、こちらを選びました。
いつもの利根沼田文化会館でなく、昭和村公民館300席での公演。身近な舞台は盛り上がります。となりにある村の温泉に入ってさっぱりしてからの観劇。ずいぶん贅沢をしたような気がします。
沼田演劇をみる会も、サークル減、会員減で運営上苦しい状況です。1600人の会員から、815人に減ってしまいました。今の時代、年に何回かこんな静かな贅沢な一夜を持てることは、非常に貴重なことだと思います。
「ER」シリーズ見終わる 典子 貴泰
楽しみにしていた[ER]もとりあえず最後まで見てしまった。もっともこれで終わりとも思えないので早く続きが出ないかと待っている。ダぐとハサウェイ、ジェニーとアル、みんな元の鞘に収まって、1話でgoodnewsだったジェニファーの司法試験合格が結局マークを追いつめてしまって。やっぱり自滅していくチャーリー。人間の力ではどうすることもできない事柄の数々。そんな中でカーターの成長が嬉しいし、彼のあの自信が羨ましい。自分にはドクターとして患者に生きる希望と勇気を与えることができると言い切る。ああ、いい育ちかたしているんだな。ベントンが脳障害が起こるかもしれないこどもを抱きながら揺り椅子を揺らして。もうどんな障害があってもこの子を愛せるにちがいないと見てるものに思わせる芝居ができるのがすごい。ショーン・コネリーの映画を見たときにも思ったが顔だけでセリフがなくても伝わる俳優がもっと日本にも出てこないもの歌詞欄。
「四人はなぜ死んだのか」 三好万季 文芸春秋刊 税込み1200円
10/5【の】
素敵な本を紹介します。先週の土曜日私は少し落ち込んでいました。思うように仕事が進まない。ハーブ園は草茫々。そこへ埼玉の主人の兄が来るという知らせでうちのなかも片づけなくてはならない・・・。すっかり落ち込んでいるところへ今度の臨界事故のニュースで一挙に全世界が信じられなくなった状態。こういう時はだれも頼るわけにはいかず自分で気持ちを持ち上げるしかありません。土曜日の朝野菜を穫りに行きながらラジオをかけると評論家が「四人はなぜ死んだのか」(文芸春秋)を取り上げて褒めていました。私はこの本を最初に褒めた天声人語を読んで「冬になったら読もう」と思っていたのですが、仕事をしながら考えているうちにこの本を買ってきて読むしかないと思いました。中学生が書いたと言うこと、とてもユニークな育ち方をしているということが気になりました。夕食がすんでから30キロ走って峠を越えて本を買いに行くというのは疲れを、いや増すだけだし、行ったところで沼田にあるかどうかわからない。その時間では開いている本屋は一軒だけだし。と、いろいろマイナス要因はありましたがともかく行くことに。仕事だけに時間をとられて本が読めない・・・実際このところ新聞さえまともに読まない日が続いていますから、それも落ち込む要因だとわかっているので、行くということに意味があるわけです。さて行ってみると果たして本はなかなか見つかりませんでしたがあきらめようと本棚から目を上げたまさにその時両隣の本に隠れるようにしてこの小さな本がありました。ところがいざ読み始めてみると小さいどころではありません。和歌山カレー事件について報道されたことを細かくあげその内容から的確に砒素という結論を導き出す過程は実に鮮やかでした。さらに香菜(コリアンダー)に砒素を排出させる働きがあると知ってそれを和歌山の現地に寄付させてしまう行動力。次にはインド、南アジアに広がっている飲料水による砒素中毒に取り組もうという姿勢。とても中学生とは思えない。今まで回りに不満を持っていた私の日常が一気に崩れていく快感を感じながら(もちろんこれが初めてではなく、今までもこういう気持ちになる本や映画には出会っているわけですが)力が湧いてくるのを感じました。
とりあえずうちがインターネットをつないでいて良かった。すぐこの筆者のウェブサイトも見られるし、もし本屋になかったら注文もできるわけで。 この筆者の中学生(今は高校生)にはすっかり感服だけど、まあうちにもコリアンダーはあるし、この本で参考文献にあげている「宣伝会議 マスコミ電話帳」というのも一応あるで・・・うちも結構変なものがあるなと思った読書感想文でした。
馬治改め11代目金原亭馬生襲名披露興業 新宿末広亭 10/1【と、耕介】
夜の部午後6時到着。9時半まで13席を聞く。3時間半、長い。むかし浅草演芸ホールで昼夜9時間くらい聞いたことがあるから驚かない。子供は、長いと思ったことだろう。いい顔をそろえた。オレの好きな人達が多く出ていた。小三治『「二人旅』志ん朝『そば清』圓菊『鮑のし』伯楽『真田小僧』歌之介『漫談』圓歌『漫談』色物も順子ひろし、子猫、も面白かった。襲名の口上は、めでたくて楽しくていい。三本締めでしめると自分まで何か好転しそうだ。トリの馬生は、『百川』品のいい芸だった。小三治ファンの長男耕介に言わせると、馬生も結構いいだとさ。馬生師匠には、これを機会にどんどんうまくなってもらいたいと思っている。東宝名人会あたりが復活して、金原亭馬生の襲名披露興業をやり、立川談志師匠も出演したらすごいだろうなと思った。わたしの結婚式に出席してもらったとき談志師匠が、司会をしている馬治さんをみて「あれ馬治つんだろう知ってるよ」といっていたのを思い出します。
志ん五の『道具屋』と圓菊の『宮戸川』 浅草演芸ホール 9/5【と】
また柳家さん吉が談志師匠の悪口を言っていた。さっき同じパーティーにいたオレが、前列にいるとも知らず馬生の襲名披露宴をネタにしていたっけ。昼の部のトリ、志ん五の『道具屋』の与太郎は迫力がある。これは、面白い。圓菊も相変わらずでいい。何度もきいた『宮戸川』のっていたようだった。この二つのネタは、素人落語でオレも十八番にしていたのでセリフは全部わかる。わかるものだから、ききながらここをこういったか、そいじゃあ理屈あわねえ、なんてえところもあったが。噺家の言うシャレとは違い悪口でした。
こうやって感想を書いていくと、自分の文章がつまらなくなり縁の下のキリンさんの落語日誌にあこがれる。
11代目金原亭馬生襲名披露宴 東京會舘 9/5【と】
落語界の大御所が集まっていた。その人達の祝辞もきいた。迎える側が、新馬生、圓歌、志ん朝、円菊、伯楽。小さんも米丸も挨拶をした。中尾彬も池波志乃も、船田元も畑恵も。同じテーブルの人達とも交流できてよかった。一人かみ合わない女性がとなりにいて困ってしまいました。私は、小心者なのでいつまでも尾を引きます。「好きな落語家は、誰ですか」ときいただけなのに。楽太郎か馬治かぜん馬かという意味でなく。志ん朝か、談志か、小三治かと言う意味できいたのに。柳昇か、米丸か円右かだっていいけど。名刺をもらった人に、手紙でも出しておくかな。
さこみちよと愉快な仲間達 巣鴨歌謡劇場 9/5【と】
歌を聴くことは、ほとんどない。昔は、ニューミュージック系は、時々行ったのですが。
友人ぜん馬師匠の奥さんなので聴きに行ってみました。朝5時に起きてもろこしの収穫、そして新幹線で、東京會舘の11代目馬生襲名披露宴で飲んだり食べたり有名人のスピーチをきいて、さらに寄席に行って、夜6時半からのコンサート。暑い東京昼寝無しの一日、体も心も疲れていたが、内容は楽しかった。最後の方では、勇気が湧いてきました。
「ヒット曲に恵まれず、20年間くすぶり続けている歌手だけど、苦労したと思ったことはない。これからも歌い続けます。」と本人は言ってました。新曲『リバイバル大阪』を思わず買いたくなりますよ。日替わりゲストの、内海桂子も元気が良くて、明るくて
みちよさんを勇気づけていました。隣のとなりで、『ハチノムサシ』の平田隆夫とセルスターズの平田さんも盛んに拍手を贈っていました。
お近くの方や東京に出られた方は、是非ぞいてみて下さい。12日まで公演中。メニューの8さこみちよ参照。
ムービィックス伊勢崎 8/14 【親子4人】
郊外型集中映画館11スクリーン。往復160キロかけて、どんなところかと行ってみました。11作品が上映中となると何を見ようか考えてしまいます。それぞれ違う映画を見ました。【と】だけが次男につき合い『パラサイト』というエイリアンの出てくる怖い恐い強い映画を見ました。こういう映画もあるんだなと言うところでした。SFホラー映画だなこれは。次男、小4は、ねんぢゅう目を押さえて恐がってました。主役クラスの女の子にT一君ちの星野典子さんにすごく似ている人が出ていました。
ここは、きれいで、ゆったりしていて、応対はすごくいい。街中の映画館は、負けます。他の映画の感想、ショーン・コネリーのは、【の】が書くのかな?。
県立ぐんま天文台 【親子4人】
8月1日に高山村に新しくできた県立ぐんま天文台に行って来た。車の明かりを遮断するため駐車場から板敷きのなだらかな登りを600m。そのつもりで行かないとちょっときつい。しかし、村の条例で平行以上の照明を規制している為もあり、もともと何もなかった山の上ということもあって眺めも星空も最高。・・・ただし丁度望遠鏡の順番が回ってきたときに雲がでてきて、星空は天文台のH.P.で見た方がよりわかりやすかった。でも、もちろん本当の星をライブで見るのは感動します。雲がでたときにいろいろ探してくれた係の人もとても親切でした。結局、火星と何か解らない星と二つ見たけれど今度は月とかもっと身近な天体が見たいというのが主人の感想。許可が取れたらリンクを張ります。
芸能ではないけれど『尾瀬戸倉温泉花火大会』【貴泰、典子】
今年の花火は特に良かった。仕掛け花火はごくごく間近で見られたし、打ち上げも丁度頭の上、まさに手に取るようにとはこのことだと思った。音と花火が開くのが一緒なので迫力も満点。打ち上げと打ち上げの間隔もスムースで主催者も慣れてきたなというかんじ。また花火が始まる前の星空もすごくよく見えて、適当に風があって涼しかった。来年はシート持参で行ってゆっくり座ってみたいと思った。
『ホーホケキョとなりの山田君』 スタジオジプリ作品 前橋オリオン【親子4人】
トトロ以来ずっとファンを続けているジプリの作品なのでとりあえずみんなで見に行った。日本テレビで26日にメイキングを特集していたが、高畑勲監督の考えるところはよくわかった。「もののけ姫」の「生きろ」という強いメッセージにたいして「適当」とか「しゃーない」といったもっと実生活に近いテーマがじんわりと伝わってくる。4コマでは現しきれなかったドラマもあった。「ケ・セラ・セラ」で終わっていくのも良かった。ただ日常を肯定するだけではなく、中村玉緒が声を出しているおばあさんを通じてやがて訪れる別れについてもたくましく生きた末に自然に来るものとして納得する死生観が感じられた。言いたいことを言って、生の自分でいられる「あんな家族だったらいいのにな。」と思った。
『スターウォーズ・エビソード1』沼田キネマ 7/10【親子4人】
沼田キネマ、創立70周年記念で大都市と同じ作品が封切りになった。70年にわたって、利根沼田の映画ファンを愉しませてくれた沼田キネマ。昔は、30キロ離れた片品まで移動して東映日活作品を上映しに来ていた。いまは、懐かしい出来事。スターウォーズを見るのに、他の町では行列ができたそうだ。希望の回に、希望の席では見られなかったろう。沼田は、中央公論を時々読んでいるもぎりのおばさんの話では、いっぱい入ったと言っていた。7時の回では、40人くらい。小さな120席ほどの小屋ではあるけれど好きなところに座れた。この映画が沼田で興業成績を上げて、儲かってくれるといいなと思う。
映画は、まぁまぁ楽しかった。これは、宇宙大戦争映画だ。スターウオーズを初めて見たときの宇宙船の大きさには、ビックリしたのを覚えている。、子供たちは、喜んでくれたかな。沼田にもう一館か二館あれば、一緒に出かけても、違う映画を見たかもしれない。一館だけでもありがたく思わなければ。
片品おやこ劇場第19回例会 「かえるの一歩」 劇団風の子 【貴泰 典子】1999.7.8
風の子の作品のいつもの例で見立てが多い。傘を開いて車輪に見立てたり長い傘をつぼめたものの
両はじに小さい傘を開いてつけ重量挙げに見立てる。みんな想像力がなくてはわからない。役者が「あっ」と叫んで足元を見ると平土間に座っていたこどもたちがいっせいに立ち上がってのぞき込む。まだまだこどもたちは大丈夫かな・・・と安心してしまう。劇の終盤に主人公のかえるが一歩を踏み出せずにいたら客席のこどもから「勇気を出して」と声がかかった。
『談志人生全集1・生意気さかり』講談社刊2800円【と】
この本を立川談志師匠からいただきました。若いときに書いた文章や、メモ、対談などで構成されています。これが面白い。この本は、傑作です。
中でも「見どころ聞きどころの芸人達」は良かった。芸人に対する愛情と批評が生き生きと書いてある。
どっから読んでも、面白くためになる本、皆さんもとりあえず立ち読みして面白かったらお買い求めをと書いておきましょう。
『ザ・ロック』『ラヂオの時間』 金曜ロードショー・ゴールデン洋画劇場
5/28 典子とこども達
六年生になって母親とはなかなか共通の話題を見つけられない長男と一緒にみられるのが夜のロードショー番組。それもアクション映画に限られるのでこれは貴重な時間です。といってもザ・ロックは以前に主人がレンタルビデオで借りてきたとかでときどき先を予告する。私は初めて観たのでちょっとどきどき。「だいたいアメリカ映画は車を壊しすぎる」というのが共通の見解。ショーン・コネリーはやっぱりかっこいい。こういう主人公が勝つ作品はどこか安心してみられるからいい。ちょっと死人が多すぎるけど結局娯楽映画ということか。
4週で土日が休みなので二日続けて夜更かしの次男と一緒に観たのが「ラヂオの時間」。もっともこれもビデオは家にもあってなんでわざわざコマーシャルつきのを観るの、ってカンジなんだけど今回、三谷幸喜が解説で出ていたし、以前ビデオで観たときより落ち着いて観られたので西村雅彦の役や唐沢利明のディレクターの仕事などもよくわかった。「なんでここに今泉がいるの」という次男が気に入ったのは
作家先生の旦那が飛び入りで参加したところ。おもわず二人で笑いこけた。
片品芸能鑑賞会第9回例会『ザ・ニュースペーパーIN片品』 6/25【金】 主催片品芸能鑑賞会 片品村文化センター 時夫 典子 耕介 貴泰
新聞やぴあ、おやこ劇場などの情報でよく知っていたグループ登場。芝居より安くてやたらと面白いのが魅力で来てもらった。時事コントの10本ほどのオンパレード。これが面白くて新聞を深く読まない人には特に勉強になる。なかでも『介護保険始まる』『ガイドライン法』『小渕さん』など面白かった。またリストラネタの窓際に追いやられた3人のサラリーマンの会社風景も面白かった。小さな動きにしていくのもいい。遊びの歌も取り入れ、こういうばかばかしいのは、大好きである。最後のある高貴な一家20年後の風景もよかったなぁ。ビデオを使ったり新しい手法の演出もいい。どこかで機会があればまたみたいし、他の人にも是非みるよう勧める。
終演後の役者さんとの交流会は、たのしかった。こんなにいい交流ができるのも珍しい。一つの芝居をやった人と見た人が始めて語り合うのですからそうはずむはずもないが、今日は盛り上があがった。1時間半の予定が4時間半しゃべりっぱなし。
片品芸能鑑賞会の活動もむずかしい時期を迎えた。役員として深く現状を分析すると、6000人の村での鑑賞活動で、どこからの補助もなく運営するのは、かなりくるしい。飽きが来たのか、チケットが売れなくなった。前の蓄え金があるから続いているが、収支は、3回連続で赤字。内容は、3回続けて好評。主催者の片品芸能鑑賞会副会長で事務局の3分の1を担当している自分としては、大いに満足した一日だった。
柳家はん治独演会 6/19【土】主催武尊1500フェスティバル実行委員会 花咲の湯時夫と耕介
仕事を早じまい。開演前に温泉、食事、生ビールをちょっと。庶民の贅沢はこの程度。
客は40人前後だったかな。一番前に陣取った耕介の隣へ。演題は、『ろくろ首』と二席目が『転失気』。小さなこどもがいた。うるさくはないが眠ってたこどもたちが6〜7人、やりづらかったろう。真打ちになって5年、まだまだ大きく伸びる要素はあると思うが。ネタ選びに失敗か。枕でこの土地のことや、現代を語れないと、かなりの実力者でないと最初客をつかみきれない。袴をはいて出てきたんで本当は、他の噺をする予定だったのか。たとえ温泉入浴料500円【村民は、300円】を払えば落語は無料とはいえ主催者は、客を集めなければいけないし、客に聴いてもらわなければいけない。会を主催するということ、プロデュースするということはそういう配慮が必要だし、そういう努力がまた大変。若手の芸人は、客によって力以上のものを発揮する場合があるが、昨日は逆だった。
生活に余裕があれば、もちろん金と心の。そうすれば落語会をやりたいと思う。インターネットを始めて更に多く情報は集まってくる。こんな素晴らしい場所があり、その支配人がよく知っている人となればなおさら。【12片品からのメッセージと13片品温泉三昧参照】小学生を集めて、落語教室なんというのも面白い。
柳家はん治さんは、落語をきちっとやる人だった。『ろくろ首』はオレもやったことがあるのでよくわかる。次の機会にもう一度聴いてみよう。
主催者の人ももっと当日の進行を含め気を使わないとせっかくの会がもったいないかな。
この日は、はん治さんの師匠、小三治師の『猫の災難』を行き帰りにテープで聴いた。
沼田演劇をみる会第69回例会『十二夜』 幹の会+リリック 6/16時夫
シェイクスピアの代表的な喜劇だそうで、後で考えるとどこかでみたような気もする。導入部は、相変わらずどの芝居も集中できず、後半より、少しは面白くなった。平幹二朗の執事はうまい。しかし内容からみると他の連中は、みんなハッピーエンドなのに執事は、かわいそうだった。まぁそうゆう役回りだけど。そういうのみると、他人事とはおもえないのだ。言葉遊びも空回りだったなぁ。面白い、いい芝居にもなかなか出会わないけど、出会うにはそれこそいろいろジャンルを問わず見続けなければ出くわさないと言うのが結論かな。評価は、まぁまぁたのしかったというところ。
県下の演劇鑑賞会が共同でPRを展開したけど、沼田ではあまり会員は、増えなかったようだ。
私も勧誘したけど一人も会員を増やせなかった。
寄席見物浅草演芸ホール 6/13 典子 時夫
初席以来の寄席。甥の結婚式のあと映画か落語かと迷ったあげく、昼夜入れ替えなしの演芸ホールを選んだ。
昼の小正楽〜夜のこん平まで10席。ここは、別世界だね。くらーい雰囲気、若いヤツは、いない。
花禄は、『明け烏』を頑張っていたけど、もう一つかな。おおぅと言うものがなかった。期待されてるんで、あと何回か機会があったら聴いてみよう。昼から小燕枝が回って『無精床』力があるね。右朝の演題は、知らないけど上手かったね。こういう芸の延長に権太楼とか、小三治とかいると思うのだが、結構こういうの好きだね。昔、小燕枝の真打ち昇進披露をみたけど談志師匠が口上を言ってた。こういう芸人も必要だと。そのあとのさん吉はだめだね。基本的に落語とか、寄席の世界とか考え方が違うのか。次の芸人紹介の漫談で少しは、受けてたけど、こういうの聴くと不愉快になる。こん平は下手だね。元気がよさそうだけ。でももうきかねえぞこんなんでは、そういいながらまた聴くんだけど。ひろし順子は、気持ち悪いしいつものネタだけど面白い。特に川柳は聴きたかった、好きだから。楽屋では、円蔵が鉦たたいたり、くしゃみしたりで高座のさん吉にいたずらしていた。電車の都合で途中退場。家に帰ると立川談志師匠のプロデュースした夢の寄席CDのパンフが『竹書房』より送られてきていた。これはすごい贅沢だ、買おう。CD10枚組20000円注文は、注文専用電話0120−322−144だって。
円丈とか小せん、喬之助、円菊、権太楼も聴きたかったなァ。本当は、美術館に行きたかったかみさんも一緒にみたんだけどどう感じたかな。
カンジヤママイム 利根沼田こども劇場主催 5/30 沼田中央公民館
A君というメインの一人が怪我で抜けているためもあってステージ全体に力がなかったように感じた。タイトルが「おしゃべりなパントマイム」ということもあってセリフが多い。やはりマイムをもっとしっかり見せてもらいたかった。小さい子供の観客が多かったから特にセリフに頼ったのかとも思うが、中盤にあった、バカという言葉の説明や変におばさん族を風刺したところなどもムダが多いように感じた。
もう20年近く前に見たロシアのバレエ団の公演で初恋を表現していた作品があった。観ていてこちらの胸まで切なくて苦しくなってきたことがあった。人間の体は訓練でこれほどまでに雄弁になれるのかと驚いた。マイムとバレエは似ていると思う。
『
マッドシティ』コスタ・ガブ゛ラス監督作品 5/18 わが家のレインミニシアター【と】
好きな映画監督は、コスタ・ガブラス。『Z』『戒厳令』『背信の日々』『ミュージックボックス』。『ミッシング』もそうだったかな。
いわゆる社会派サスペンスというのが好きだ。レーザーディスクを買ってまもなくみた『背信の日々』は、面白かった。
この新作は、探して、探してやっと見つかったビデオ。あのジョントラボルタとダスティンホフマンの競演。設定は良かったのだが。マスコミ内部の裏話、攻防はどっちでもいい。オレの見たいのは、ジョントラボルタの扮した博物館の守衛をくびになり、もう一度雇ってほしいと館長に掛け合いに来た男の話だったのに。全米ネットのマスコミまで巻き込んでしまったのには驚いた。コスタ・ガブラスの新作【1998年ビデオ化】も大したことなかったなぁ。
42型のテレビも12年選手。数度の故障にもめげず頑張っている。しかしいい映画との出会いは、少なくなった。雨が降るとよくレーザーで映画を見た。名付けてレインミニシアター。今は、もうほとんど上映会はない。
茶の間の小さなテレビで映画を見るようになった。感動もテレビ風になったのか、それとも年齢のせいか感動することが少なくなったのか。
誰かに教えてもらいたい、社会派サスペンスの最高傑作を。
さだまさしアコースティックコンサート 5/23 主催利根沼田文化会館 於大ホール
1200人のホールがほぼ満員。チケットは予約受付開始から40分間電話をかけっぱなしでやっと手に入れた人から楽々入手、十年以上ぶりのさだまさし。やっぱり年をとったかな。声も昔の伸びがないかな。トークも昔ほどは歯切れ良くないかな。でも歌はしっかり良かったし。いま、あんな風に情景が浮かんでくる歌を歌う人っていなくなったから、貴重だよね。ただ、追っかけかなにか地元の人じゃあないと思われる人が隣で、もう笑うつもりできてるから、落ち着いて聞きたいところで笑ったり、もうさだまさしが出てきただけで舞い上がってる感じのファンに気圧されてしまった。それに前も後ろもごく近所の人が4人、いやあ菅沼は文化水準が確かに高い。
選曲は『案山子』、『関白宣言』、『雨やどり』、『北の国から』、『秋桜』と万人受け、知らない人のないところでごくごく地方だと言うところを意識した内容だった。歌は世に連れというけれど、わたしなども、さだまさしの歌だけは自分がその歌を聴いた頃にタイムスリップできる。『精霊流し』なら小学生、『無縁坂』になると中学生の英語塾の狭い座り机で友達と、三浦友和と池内淳子のドラマの主題歌だったこの歌の歌詞をノートに書いたことがまざまざと思い出される。『前夜』という歌は朱鷺が出てくるので今は実にタイムリーなわけだが、さだまさしが最初にこの歌を出したのはイラン・イラク戦争の時だった。あれから十五年以上経っているというのに事態は少しも変わっていない。相変わらず地球のどこかでだれかがピストルに撃たれて死んでいく。それなのに私たちはこの部屋の平和で手一杯。だけど、さだまさしは今日参議院で可決、成立した、ガイドライン法案に言及して自らはっきり反対の姿勢をみせた。ちょっと驚き。平和祈念コンサートなどの活動については知っていたけれど政治的な発言はあまりしないと思っていたから。
私が特に好きな『桜散る』や『パイナップル・ヒル』も歌って、やっぱり気がつくと別れの歌が多い。最後の2曲とアンコール曲は知らない歌だった。なんといってもマリンバの力強さがすごい。
なぜさだまさしに惹かれるかと言えば、日本語がきれいだから。 「かけない言葉を読んで下さい。」とか「必ず嘘ではないけれど必ず本当でもない」なんていう言い回しにいつも驚かされる。
夫婦で行っている人も大勢いてちょっとうらやましかったけれど、主人と一緒にいったらみんなで歌うところや笑わせるところに素直に反応できなかったと思うからむしろ良かったかもしれない。
沼田演劇をみる会78回例会前進座公演『女殺油地獄』5月6日利根沼田文化会館大ホールPM6時30分 【と】
小さな町での鑑賞活動、会員の一番多いときは1600人、四国の幡多市民劇場に続いて全国で二番目の組織率だった。今は半分になってしまった。この芝居のテーマは、親子の愛か。いや人間の誰もが心の奥底に持っている業というようなものか。見応えのある芝居で、いつまでも時々考えさせる内容だった。この中に幸せな人はいただろうか。1200人の大ホール後ろの方の席、役者の表情は見えない。科白をきいて感情移入。親はつらいね。
片品おやこ劇場 第十八回公演 典子と子供
エツコ・ワールド ショーマンズシアター 不思議ふしぎ不思議 マジック 上口龍生 腹話術 いっこく堂
片品おやこ劇場としては初めてのマジックと腹話術の公演でした。保育園の遊戯室を使いましたが目のあたりに見るマジックは迫力があって火を使うものや一万円札が
目の前で千円札に変わるものなど小さなこどもまでじっと見入っていました。特に会場のお母さんを舞台に上げて首に巻きつけたスカーフを引くとブラがはずれて一緒に出てくるというのが一番受けたようでした。田舎の小さい舞台もばかにしないで実に手際良く、楽しませてもらいました。腹話術のほうは今や売れっ子ともなったいっこく堂ですが確かに技術はすごいのであとはレパートリーをどれだけ増やせるかだと思う。テレビにでるということはそのネタを全国の人が見たということになるのでさらに勉強が必要になるということ。さらなる研鑚を期待したい。
花村萬月著 「イグナシオ」 4月22日 典子
すごいの一言に尽きる。思わず我を忘れて読んでしまった。暴力とセックスシーンの連続であるにも関わらず乾いている。ちゃんと思考と考察がある。神はいるのか、差別とは何か。
人間を隔てるボーダーラインとはいつ引かれるものだろう。生まれながらに持っているものは公平ではないのか。
名探偵コナン 世紀末の魔術師 4月18日 典子
見終わったとき、清々しさが残った.怪盗キッドがあの若さであれほど技量があるというのがアニメーションならではということだろうが、実にカッコイイ。蘭にしても自分に自信があるのは空手の腕があるからだし新一やキッドがカッコイイのも結局は自分をどこかで訓練している、磨いているからだと思うと自分が何をやりたいかをみつけて科学的に努力するという村上龍の記事が思い起こされる.こどもたちにこういうメッセージが伝わってくれるといいけれど.
『緊急救命室シリーズ』 4月13日 典子
このところこどもと一緒にアメリカのテレビドラマ[ER]を観ている.一昨年くらいにN.H.K.でやっていたのだがその後衛星ではやっても地上放送ではやらなくなってしまっていた。ビデオレンタルが始まっていたので去年の暮れから週に一本か、二本ずつみている。
45分の番組の中に人種問題、こどもの虐待、貧困、エイズと次々話題が飛び出してくる.そのなかで学生が自信をつけたり、家族が助け合ったり、憎みあったり.死を見つめて残された時間を自分の意思で生きようとするお年寄りや麻薬の売買で命を落とす若者達。命をかけて救命活動をする医師、そして思いやりとユーモア。
どうして日本にはこういう質の高いドラマがないんだろう。このテンポ。この臨場感。 もうひとつ、本当にアメリカの医療施設ではこうなのかしらとおもうのが医者が必ず自己紹介をすること、あるいは○○先生が担当します。というふうに名前を教えること日本ではこちらが注意して医師のネームプレートをみなければだれが診察してくれたのか解らなかったりする。
『ガメラ3』を見て 4月5日 典子
前橋文映に『ガメラ』を観に行った。この前のレギオン襲来に比べるとちょっとがっかり。ガメラを悪者に仕立て、ガメラを憎む者とそうでない者との確執を描きたいのかなと思うがキャラクターがよく練られていない感じ。
あれほど爆発している駅の中にいながら彼らが生きているのはおかしい。というのが子供の意見。6年生の長男が「主人公だからっていくらなんでも無理がある。」
ただ格闘シーンでイリスに腕(前足)を串刺しにされたガメラが自由になるため自分の口から吐いた炎で自分の腕を焼ききるところがすごかった。帰りの車でその話をしながらアンパンマンがよくおなかすいてる人に自分の顔を食べさせてたのを思い出した.
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