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番組
前座バトル
立川らく朝 志らべ らく次
志らく・花禄トーク 今年の重大ニュース
立川笑志 壺算
立川志らく 黄金の大黒

仲入り

アンジャッシュ コント桃太郎
柳家花禄 御慶

志らくは面白かった。メチャクチャ速いテンポで勢いがある。私は好きです。面白い落語家だと思う。まくらの映画の話で男は辛いよの寅さんのマドンナ役を1作から48作まで喋るというのは面白かった。何作が名作で、何作からさくらの化粧が濃くなりおばさんになってしまうとか、解説や駄作の説明までしてしまう。寅さんは、山田洋次だけでなく、森崎東も撮っているらしい。これが右女助の東北線の駅名を続けて喋る物や、文字助の相撲の横綱を代々話す物に似てはいるがこれは傑作です。噺に入ってからもパワーダウンしないで楽しませてくれた。細かいことはどうでも良い、とにかく面白かった。

 花禄は若若しくて勢いがあった。そんなに上手いとも思わなかったが、この調子で伸びていけば良い落語家になるでしょうという感じです。私にとって今年最後の落語を聴いたことになるでしょうが、富くじの1000両に当たるという目出度い噺
でした。その前に宝くじを買ったばかりなんでなおさらです。



片品村映画会「ハリーポッターと賢者の石」
 2002/12/1

  片品村では映画の日を記念して毎年、無料で映画会を開いています。今年は話題の「ハリーポッターと賢者の石」でした。何よりまず観客が多いことにビックリ。みんなが見たいものを持ってくれば、しかも無料ならここまで集まるんだ。と再認識。800席がほぼ満席。15分前に行ったので、並んでは座れず、別々に鑑賞しました。
  私たちはつい先日、シリーズ二作目の「・・・秘密の部屋」を見たところなのでハリー役の男の子のあどけなさが残っていることに驚きました。ロンの役の子など一年の間に随分大きくなっていました。前にビデオで見たときにはわからなかったハリーが思い出し玉をキャッチしてシーカーに選ばれる所がよくわかりました。いつも字幕を選んでみていますがたまには吹き替えも良いなと思いました。特にスネイプの声を出しているひと(名前は失念)。
  J.K.ローリングのおかげで今のこどもたちはファンタジーに出会うことができて幸せです。映画を見ると原作ではイメージできなかったことを想像する助けになります。もっとも二作目の暴れ柳や秘密の部屋で戦うシーンなどは本を読んだときの方がずっとダイナミックな映像を思い描いていましたが。
  いずれにしても楽しい晩でした。主催者の皆様にお礼を言いたいです。



ムービィクス伊勢崎 2002/11/24 (と)
 『ジョンQ』
 親が子供にできることの最高の行動。アメリカ現代社会の歪みを鋭く追求ってとこかな…。貧乏故にこどもの病気を治してやれない父親の思いきった行動とは…。そんなときあなたはどうするという投げかけの映画でした。「ハリーポッター」の二作目の封切り日翌日。この作品も封切りだったが…。満員対ガラガラという差でした。ま、良い映画でした。
作品のサイトはこちらからどうぞ。

 『ロード・トウ・パーディション』

 これはバイオレンス度80%のアメリカギャング映画の逸品。これまた親子の映画としては親が子供に何をしてやれるかという問い掛けとも思える。最後の最後のシーンが良かったナー。温かい人心優しい人の所に人は集まるってぇとこかな。やくざ映画ですから…まぁまぁいい映画だった。
作品情報はこちらへ。


片品村村民教養講座 2002/11/23 (と)
 この秋は11/10、11/17、11/23と日曜ごとに教養講座と名付けた音楽会が文化センターで行われた。有名人の講演に変わる物として実施されたようだ。

 11/17 「サンソンでシャンソン・井関真人シャンソン一人芝居」と云うのに行ってきた。入場料1000円これは安い。シャンソンなど生で聴いたことは無かった。前橋で毎年やっているのでチラシをみた程度一度聴くと良いのだがと思いながら、金も暇もない。わが家は落語と映画以外はまだ経済的に無理だ。そんなわけでこの催しはありがたかった。村の主催でクラシックもシャンソンも聴いたが、私が理解できるのは、フォークソングとニューミュージックまでのようです。
 井関真人プロファイル

 11/23 ぐんま人権宣言合唱団県内コンサートツアー
 合唱組曲『ぞうれっしゃがやってきた』
 制作協力・田舎芝居わら座 劇団ろしなんて
 
 いやーなかなか良いコンサートでした。働きながら、歌い続けるという行為に大きな拍手を送ります。来年の作品も面白そうです。また来年も、前橋まででも聴きに行きましょう。お客様の数だとか、技術的にどうだとかそれらのことはわかりませんし書きません。内容についての感想もカットします。
 私はこのコンサートで勇気を頂いたと云うことだけ書いておきます。私も芸能が好きです。長年かけてあることが解決したら、また何か始めるぞという建設的な、前向きな心の後押しをしていただきました。
 昔、沼田演劇をみる会の結成に参加した古い懐かしい仲間おしげさんが団員として歌っていました。「お、頑張っているな」と強い拍手を贈っておきました。

 主催した片品村教育委員会にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 本来なら私もお手伝いをしているところですが…、片品芸能鑑賞会の皆様ご苦労さまでした。

立川談志高座50周年記念独演会&パーティー 新宿京王プラザホテル2002/11/3(と)

 この会のことは「談志師匠とのこと」と併せてお読み下さい。
 パーティーの前に落語2席。「黄金餅」と「疝気の虫」を聴かせていただきました。師匠の調子が出るまで時間がかかったようです。いつも通りのようですが、それがまた面白い。この晴れ舞台何を聴かせてくれるのだろうか、考えながら出かけた。人情噺「芝浜」か、それとも「らくだ」か季節が違うかな…・「富久」もあるかなー。「黄金餅」の可能性が高いかな、なんて思いながら足を運びました。途中「西念かー、志ん生師匠は何故西念と知ってたんだろう」なんていつも考えている疑問が入る。この噺は、貧しい時代、極貧の一人の男が隣に住むこれまた乞食坊主の貯めた金を、弔いの世話をして貧乏寺にかつぎ込み、その寺の貧乏和尚に経を上げさせ、焼き場で苦労の末に手に入れ、その金を元に黄金餅という餅屋を開き大変繁盛したという目出度い?噺です。聴きどころは幾つも有りました。棺桶を担いで江戸の町を麻布まで行くところ、和尚の金魚の読経、火葬場で腹から金を取り出すところ。それぞれの聴きどころをおおいに楽しませていただきました。貧乏は飢えと寒さです。不景気のそこが見えない今だと云いますが、まだまだ貧乏人などイヤしない。林檎亭々主も貧乏脱出といっておりますが、ゲンダイの貧乏です。私は車を二台持っていますが貧乏です…そんな貧乏です。車の走行距離は12万qと云う貧乏ですが。ま、とにかく師匠の黄金餅を聴くと勇気づけられます。
 「疝気の虫」はめちゃくちゃ面白かった。この頃聴いた中では「金玉医者」「やかん」「権助提灯」などが面白かった。そしてこの日は虫がそばを喰らうところが爆笑だった。
 パーティーでは、多くの芸能人の祝辞トーク、物まね、映画「談志50年の歩み」、都知事、ビートたけし、森繁、爆笑問題などのビデオレター。最後は薗田憲一とディキシーキングスの演奏、森サカエ、ミッキーカ-チィス笈田敏夫の歌。途中の祝辞や余興の合間に入る談志師匠の突っ込みも面白かった。
 そうだ昔、歌謡詩を勉強していたとき、作詞家石本美由起の何かのパーティーに出たことがあった。その時の有名人は都はるみを筆頭にみんなすごい人に見えた、こんどのパーティーではとにかく談志師匠が光っているので他の方は…なんです。師匠もご機嫌のようでした。

 談志師匠のホームページはこちらから。
 

沼田演劇をみる会第95回例会
無名塾公演『セールスマンの死』 利根沼田文化会館 2002/10/4 
 30年も前に、民芸の滝沢修で見たことはありましたが、もうすっかり忘れていました。今見てみると終始親の視点で見ていることに気づきました。物事うまくいかず、妻とも子供たちとも心を通わすこともできない親父、最後自ら命を絶つという哀しい哀しいお話でした。重い話です。良い作品だとは思いましたが、鑑賞後50日経って思い返すと、魅力ある人物、共感できるひとが一人もいない…。34歳、何をやってもうまくいかなかった息子のセリフの中に「親父は俺のことをちっともわかってくれなかった」と云う様なところがあった。わが家の実生活にこのセリフだけは云われないよう注意しなければと強く思った次第です。
 役者生活50年の仲代達矢、あと何回見られるか…。高座生活50年の談志師匠とつい比べてしまう。談志師匠は演出から出演までたった一人の仕事。仲代は、他の出演者、作者、演出家、装置、衣装、音楽、照明などなど多く人と一緒に作り上げる総合芸術である。その差まで私には分析することはできないが、50年仕事を続けてこれだけの実績を残せる人は数少ない人と言えるのは確かです。
 無名塾HPとセールスマンの死公演日程はこちらから。


アメリカ映画 『エンジェル・アイズ』『サイン』高崎109シネマ 2002/10/26 (と)
 昼まで林檎亭の売店で一生懸命働いたあと、高崎での結婚式にでた。これだけでも疲れてしまう。しかし私はこのあと映画や芝居などを見る気力がまだある。これは老いを感じさせないことで、ありがたいことだ。この気力はいつまで続くだろうか…と不安にも思う。
 6時過ぎから『エンジェルアイズ』をみた。これは面白かった。一言で云えば、
父親の家庭内暴力があった家に育ち、警察官になった娘の過激な仕事ぶりとその恋愛を絡めた物語。先が読めるところもあったが、なかなかの映画でした。こういうのを世間ではB級映画の傑作というのでしょうか。ジェニファーロペスと云う女優が魅力的でした。
作品の詳しい情報はこちらをご覧下さい。

 そのあとの『サイン』はひどい映画だ。こういうのよく作るよ。テレビのCMでとうもろこし畑のミステリーサークルを見せつけられれば見たくもなるが、それにしてもひどい…。メルギブソン金返せーと云うところでしょうか。
 駄作?『サイン』のサイトはこちらから


第49回葡萄屋寄席 立川談志・中尾彬毒艶会
 2002/9/28 (と)
 
 於 高崎市シテイーギララリー  時 9/25午後7時開演
 
 はなし 「私の歩いてきた道」(林檎亭々主がつけた) 中尾彬
 落語 「権助提灯」      立川談志
 二人揃ってご挨拶

 今日の「権助提灯」はお客様に「何やろうか」と聞き、リクエストが前の方の席の人からあってそれを演じてくれた。私とすると他の話の方が良かったが、これは仕方ない。しかしこの「権助提灯」は面白かった。こりゃ「粗忽長屋」などと並んで面白落語の傑作です。中でも、おめかけさんが面白かった。何か可愛くて、色気があって、賑やかで、これは面白かった。権助の突っ込みもいいけど、このおめかけさんは最高でした。
 今日はいつもの一つのことを徹底してつっこんで考える師匠がさらにエスカレートしていた。その中で、小話でケチの小話として扱っているが、これはケチでは無い、とてもすごいことだという下りがあった。その小話は、片目で生活していて20年経っていたんできたので、違う方の目を使い始めたら、みんな知らない人だったというネタや、あと幾つかヤッタが思い出せない。とにかく話を分析して、それは何なんだという疑問を解明していくとでもいうのでしょうか。毎度師匠が言っておられますが、「私の客のレベルは高い」確かにまくらはむずかしかった。お客様の中にはもう姿を見ただけでも師匠のファンとわかる人がいましたし(バンダナをしてセンスを持っている人など)、今日はその中に中尾彬のファンの人もいたようでした(おしゃれした若中年の女性)。
私たちにいつもいい落語会を提供してくれる、葡萄屋寄席のネタ帳はここにあります。暇な方はご覧下さい。



アイ・アム・サム
 2002/8/18 (と)
 お盆は先祖を迎えて供養する。先祖と語るなどという宗教行事ではなく(本来のお盆は何でしたっけ…)、お盆という夏休みである。この夏休みは、仕事柄泊まりに出かけられないので、やっと半日休みをとり毎度お馴染みの伊勢崎に映画館にみんなで出かけた。みんなといっても83歳の、イヤ2歳だったかな…、婆さんは行かない。「映画でも見て、うんめえモンでも喰ってクベエー」というのが目的である。

 11スクリーンの中からそれぞれ好きなモノを見た。2本見た家族もいました。私はジェシー・ネルソン脚本監督の「アイ・アム・サム」という作品を見ました。もうシーエムや、映画評でお馴染みの感動の超大作です。あらすじは下のホームページで詳しく読んで下さい。いやーほんとに素晴らしい映画ですよ。
 私は出てくる人達がいい人たちが多くホッとしました。5人の知的障害を持つ仲間、勤め先のコーヒーショップのボス。敏腕女性弁護士、自閉症の隣人…。娘の里親、検事でさえ、子供の養育を考えた上での優しさを持つのではないか…。サムの娘を思う純粋な気持ちは見た人全ての人の心を打つのではないでしょうか。サムは私たちの失ってしまったモノを持っている…と。
 いろんなところで小道具がうまく使われている。中でもビートルズや映画は存分に私たちを楽しませてくれました。村の映画会もこんな作品を取ってくれればいいのになー。

アイ・アム・サムのホームページはこちらです。



海はみていた 日活映画 高崎シネマ109 2002/7/27 (と)

 高崎の町でのレイトショウは1200円で入れる。夜9時半から12時少し前までの上映、町での生活はこんなに時間を有効に使える。でも暑くて、暑くて暑くて大変だ。お客は8人だった。
 監督熊井啓、脚本黒沢明の時代劇。原作は山本周五郎で江戸時代の女郎屋を舞台に惚れやすい純真な遊女の恋愛を描いている。これは結構な作品である。落語で遊郭を良く知っているから内容はよく分かる。同じ遊郭でも吉原は江戸の文化の粋を集めたところ、売れっ子花魁はいまで言えば大スターより、もっと、もっとすごい格だったらしい。この映画は、深川の幕府非公認の岡場所が舞台である。主な出演者は、清水美沙、なかなかです。新人の遠野凪子は初々しい。片品にもよくスキーに来る吉岡秀隆君、それに長瀬正敏。脇役にもいい顔が揃っていました。
 時代劇が今面白い。京都の庶民を描いた沢田ふじ子原作の『虹の橋』、山本周五郎原作の『かあちゃん』『どら平太』、黒沢明の後継者たちの『雨あがる』、そしてこの『海はみていた』。みんな爽やかな後味のいい、落ち着いた静かな、優しい気持になれる映画だ。他人の事を考える優しい人達の映画と言っていい。ま、言い換えればお人好しのたくさん出てくる映画だとも言える。機会があったら、是非見てみるといい。私はこう言うのが大好きである。また山田洋次も時代劇を撮っているらしい。きっといいものができると思う。
 
 作品の詳しいお知らせはここからお入り下さい。海はみていた。


沼田演劇をみる会94回例会「紙屋悦子の青春」木山事務所公演 
2002/7/2(と)
 作 松田正隆 演出 福田善之
 
昭和20年3月、鹿児島の鹿屋基地の近くの町の話。桜の蕾の時期から花が散るまでの何日かの出来事。これは傑作です。素晴らしいです。台本、演出、役者、装置、音楽どれをとってもいい。笑わせて、泣かせて、私たち観客と同じ庶民がそこにいた。松田正隆覚えておこう。運営委員会の皆さん良い作品を選んで頂いてありがとうございました。

 沼田の演劇をみる会、只今、サークル数142、会員638人もう少しなんとか増えないものか、俺がひとりでも増やさねば…。これを読んだ頂いたあなた、あなたが入ってくれればなー。舞台は私たちをとても素敵な非日常の世界に連れていってくれます。600人の人が静かに舞台を見つめるという絵はなかなかです。こんなに上質な、贅沢な物はありません。みんなでお金を出し合い芝居を見続けていくという演劇鑑賞会のような物は外国にはないらしい。



名人寄席春風亭柳昇・昇太親子会 2002/6/30渋川市民会館 (と)

 昇太は面白い、かなりすごいと思う。明るいし勢いがある。今日の噺は2度目、十八番に仕上がっている。
 柳昇も年とったナー、しかし80過ぎて渋川まで来るんだから元気だ。柳昇のばかばかしさは超一流です。わが家は家族で昇太の芸の感想を言い合うのだから変な家族だ。柳昇はもっと真面目なのやんないのとかみさんが言ったけど、これが得意な噺だと言ったら驚いていた。私が寄席の席亭なら談志師匠の真打ちで途中に昇太を入れます。出演者は5人以内かな…。どうしても間に入って貰う芸という評価になってしまう。
 
春風亭こまち 寿限無
春風亭昇太 ちりとてちん (まくら25分ネタ15分くらいだったかな)

仲入り

鏡味正二郎  曲芸 
春風亭柳昇  カラオケ病院

スパイダーマン 高崎シネマ109 2002/6/23 (こ)
  

 片品芸能鑑賞会12回例会 片品芸能鑑賞会10周年記念
わらび座を観る会・片品芸能鑑賞会共催
わらび座公演ミュージカル
山神様のおくりもの 2002/6/17(月) (と)

 今日は貴泰と一緒に出かけた。かみさんと長男は、塾と塾の送迎。他の日なら近くの文化センターなので何があっても出かけたのだが…。塾とこの作品の情報では休んで行くほどでないと判断したようだ。
 開演間際の到着。前から2列目の右端近く。最初、つまらなくて困りました。途中どうして面白くないのか、考えてしまいました。台本か、役者か何故だーーーーと。演出の菊地准は太鼓判のはずだがと思ってしまいました。半分くらいになって、さよと弥之助の愛を告白しあうデュエットの所まで来てやっと、内容に入っていけました。クライマックスもどうもイマヒトツのような気がしてしまった。ミュージカルナンバーの一番明るいのをカーテンコールで歌ってくれたら、また口ずさむ事ができたかもしれない。
 弥之助はまたぎになったのか。それともさよと海の見えるところに行ったのか。またぎは熊に任せて村を出て欲しいと勝手な思いを巡らせました。

 作品についての詳細はこちらへ
 
今回は片品芸能鑑賞会の10周年記念。28団体の後援を取り付けたわらび座を観る会と共催だった。入りは600以上はいたように見えた。見せていただきまして、ありがとうございました。
 統一劇場、ふるさとキャラバンやわらび座がきっかけで、いろんな劇団を鑑賞したいと活動を始めて続けて来ましたが、今回の公演実現までの経過は、またその原点に戻ったようなわらび座公演だったような気がします。私が片品芸能鑑賞会役員に復帰するには、まだまだ相当の時間がかかりそうですが、はたして続いて行ってくれるだろうか…。
  

ハイ・クライムズ ムービィツクス伊勢崎 2002/6/16 (と)
 この映画の前に沼田市の沼田キネマで「ロードオブザリング」というファンタジーをみた。PTAの研修のあと6/8土曜日の夜の部5時40分開映。お客はたった3人。この映画は大したことがなかった。それで客が少ないのか、沼田のせいか…。ヒット作が出ると沼田の映画館も繁盛するのに。「ハリーポッター2」をいきなり封切りと言うのはお金がかかりすぎるのかなー。中央公論を読んでいるもぎりのおばさんはもういなくなった。

 それはいいとして、久しぶりにひとりで伊勢崎に映画を見に出かけた。到着したがどの映画を見ようか迷った。チラシを持ちトイレでゆっくり読んだ。これしかないと思い見たのが「ハイ・クライムズ」これが面白かった。軍の裁判映画で、夫の無実を信じ、愛の為弁護を引き受ける。苦労の末無実を勝ちと………る事ができるのか。父のために弁護を引き受けたコスタ・ガブラス監督の「ミュージックボックス」素晴らしかったナーと、いくつかの裁判映画の思い出と共に心に甦った。また見てみるか…。
「ハイ・クライムズ」の詳しい情報は下のURLをクリック・クリック。結構と言うか、そこそこというか、かなりというか、相当というか、面白かったよ。
http://www.foxjapan.com/movies/highcrimes/main.html



沼田演劇をみる会 第93回例会 劇団文化座公演「瞽女さ、きてくんない」
利根沼田文化会館 
5/21(と)

 三十数年文化座の芝居を時々ではあるが見ている。一貫して女性の生き方を描いている。基本的に好きである。暗くて切なくて、もう良いよなんていう人もいますが、私は大好きであります。
 明治の末、盲目のため瞽女として芸を覚え地方を回る一人の女性の生涯を描いた作品。時代背景と共に暗い前半と、戦争が終わり経済が良くなったり、角膜移植などの医療技術の向上による朗報などが入り、明るい後半となった。…とは言え、目が見えないと言うのはすごいハンデだと思う。見終わったあと、従兄弟でマッサージをしていた一明兄いと井上ひさしの傑作「薮原検校」と塙保己市を思い出した。牡丹という主人公にいつまでも拍手。


 ハーモニカ少年のコンサート 岩鞍リゾートホテル 2002/5/25 (の)
 
 八時からという開演でいったときは眠くて始まったと思ったら、なんとスローなブルースしかも英語で何をいってるのか全く解らない。こどもの観客が多いのでこどもの知っている曲をやるのかと思ったら始めからブルース主体のコンサートだった。
 だからはじめの何曲かはたびたび貴泰に肘で小突かれて起こされていた。でもだんだん知ってる曲やテンポのいい曲、みんなも合いの手や手拍子を入れはじめ盛り上がってきた。「酔っぱらいのうた」や二部の「私の青空」をアレンジしたものなどは本当に楽しめた。少年がハーモニカが大変上手いけどお父さんのギターと歌がメインで、ハーモニカのソロがもっとあったら良かったのにという印象。中学一年生がこんな時間まで(10時)働いていいのかなとチョット思った。歌はまだ本物でないので変に癖を付けずにちゃんと勉強してほしい。すきだから上手いからハーモニカを吹くだけでなく、音楽を学んでお父さんをこえてほしい。小さくまとまらないでほしいと思った。休憩の時、帰ると言うかなと思った貴泰も「楽しかった」と言っていたので良かった。
久しぶりに「私の青空」なんて口ずさんでしまいました。

名探偵コナン「ベーカー街の亡霊」 高崎シネマ109 2002/5/7(の)                          
お節句に前からの約束だったコナンを見に行ってきた。耕介は「コラテラルダメージ」私と貴泰が「コナン」。コナンは毎年楽しみにしてきた。いつもの作品とは違って爆発や派手なアクションまがいのシーンも少ない。誰が犯人かという推理ショーもない。はじめは「今の(腐りきった)日本をリセットしたい」という大きなテーマにビックリした。公衆道徳をわきまえないこどもたち。それを助長させている親たち。今の日本を代表している政治家も財界人も古典芸能の家元も医者もみんな私腹を肥やすことしか考えない悪い奴ら・・・という設定。そのこどもたちとコナン、蘭がゲームの仮想現実の中で力を合わせて戦うという話。シャーロック・ホームズのことを知らないこどものためにいちいち説明してくれるのがちょっと残念。解らないことは解らないこととしてドンドン進めたらもっと深い内容にできたのかも。「あきらめちゃあいけない」とか「信じてるからね」とか随所にメッセージがはいっているけど。実際の世界での殺人も自分が切り裂きジャックの末裔だと知られそうになったから・・・という動機は弱すぎると思った。

高崎すぷりんぐ寄席 高崎シティーギャラリーコアホール 2002/4/28(と)

 待ちに待った柳家小三治師匠の出演。今日は、村の春祭り家族みんなで出かけた。

 番組

 
柳家三之助 初天神

 神田ひまわり 山内一豊馬見世の誉れ(?)

 柳家小三治 漫談 中田喜直(林檎亭々主が付けた演題) 45分
         落語 やかんなめ 30分



 やかんなめという珍しい噺。商家のおかみさんが「しゃく」で困っているところに通りかかったやかん頭の武士とのやりとり、「しゃく」の説明から丁寧に入っていった。あの武士はいい人だナー。また商家の女中も大したものだと思った。「しゃく」とは西洋医学が入る前のみぞおちあたりの痛くなる病。この女将はやかん頭をなめるとしゃくがたちどころに直るという妙な癖を持っている。そんなおかしな設定の噺。
 
 まくらの漫談は、小三治師匠独特の漫談で、師匠の幸せ論が展開される。途中で落語家には「立川談志みたいな人があっている」と言っていた。真意はよくわからなかったが…。長い、自分の考えや生き方を語り落語に入っていく、こんな事の出来る人は、現代では、談志師匠と今日の小三治師匠だけではないか、噺が飛んだり、唄が入ったり、私は考え方の違いこそあれ、似ていると思った。こうゆうのが私が探し求めていた落語会である。
 若手の三之助も、ひまわりも、なかなかよかったと言うのを付け加えておく。300席満席だか、若者はほとんど居ない。こどももほとんど居なかった。家の坊主二人と、あと一人か二人。


モンスターズ・インク  沼田キネマ 2002/4/20 (たか、の)
  前からこれだけは見たいと思っていた。予想していたのとはだいぶ違ったけどとっても楽しめた。はじまる前に短編のおまけがあった。映画は説明も何もなく突然ハプニングが起こった。そしてぐんぐん展開していく。時間を忘れた。
 選べるなら字幕で見たかったけど、日本語に吹き変えている爆笑問題の田中やホンジャマカの石塚の顔が思わず浮かんでしまうがまあよくできていた。はじめ私と貴泰と二人だけで、少しでも多く見られるようにと二列に別れてみた。あとで一家族四人が入ってきた。その中の小さい方の男の子がサリーとブーが別れるとき大きな声で泣き出した。話の展開で泣いたのだとしたらすごいことだと後で話し合った。途中でモンスターがデートに寿司屋に行くところがあって握っているモンスターが鉢巻きをしているのだが「志」と書いてあるのが不思議だった。
 ロード・オブ・ザ・リングもこれも同じ値段と言うところが考えるとすごい。できたらいつでも大人が1000円で見られたらもっと映画人口も増えるのではないかしら。中学生までが500円とかで。そうしたらもっと身近になるのに。この間は私が一本、こどもたちがそれぞれ二本で6800円、これでは私は一本にしとこうと思わずにいられない。
 沼田キネマは幕間に掃除もしないし、椅子もすり切れる寸前だけど、次週からロード・オブ・ザ・リングを公開とポスターが出ていた。昔E.T.をG.W.に公開したことを考えればずいぶん頑張っていると思う。来ると解っていれば高崎まで行かなかったのに。応援はしたいと思っているのだけれど。

 NTT群響チャリティー・スプリングコンサート 2002/4/9 (と)
 時・2002/3/22 (金)18:30開演 所・群馬音楽センター (高崎市・キャパやく2000)

 演奏・群馬交響楽団 指揮・高関 健
 曲目・ベートーベン/ヴァイオリン協奏曲  ヴァイオリン矢部達哉
     ブラームス/交響曲第一番
 私は招待券を貰い、1000円の募金をして聴かせて貰いました。素晴らしい演奏だったと思います。真ん中で、トークと言うか、指揮者と独奏者の解説が入りました。これも楽しかった。
 音楽をいつも聴いていて、音楽が心にとけ込んでいて、日常化している生活を送れればかなり豊かな心に育つでしょう。その豊かな心と言うのも抽象的でよく説明はできません…。私は漠然とだけとらえています。いつかこれもハッキリとした形で文章にしたいと思います。(これもと書いたのは、長年考えていた「何故勉強するのか」という明確な答えが見つかりました。)

 群馬交響楽団は、毎月定期演奏会を開いています。機会があったらこれに足を運ぶのがいいと思います。この日のお客さんは、本当に楽しそうに興味深く聴いていて、さすが音楽の町高崎という感じがしました。この日隣のシティーギラリーで、高崎こども劇場の例会、こども寄席があったのを知りました。どっちに行こうか迷いに迷いましたましたが、券を頂いたこともありコンサートにしてやっぱり良かった。良い音楽は優しい人を育てるのではないかとふと思いました。


「ロード・オブ・ザ・リング」(字幕スーパー)
高崎109シネマ 2002/4/4 (の)

 高崎109シネマは始めていったけど駐車場も広いしホールも傾斜が急でなかなか見やすかった。伊勢崎より近いし時間によってはお得意になりそう。
 映画は原作を良く映像にしていて期待を裏切らなかった。音楽もとっても良かった。メリーとピピンの役割というのが原作ではピンとこなかったが慌て者でいいキャラクターだった。モリアの坑道で井戸に鎧を落とすところでは劇場中がその落ちていく音に身体をこわばらせ、息を詰めている感じだった。ガラドリエルの奥方やサウロンの目、九人の乗り手など原作を読んでいなかったらさっぱり解らなかっただろう。バウログ、オーク、ゴムリなども私の想像は本の挿し絵に助けられていたけれど映画でぐっと現実味が増した。ドワーフのギムリはもう少し親しみやすいイメージだったけど。
 フロドが迷って「指輪を受け継がなければ、ホビットの庄も平和だったのに」と言い、ガンダルフが「これが運命だ」と言うところがあったがなにか妙に納得した。どこかでおすぎかピーコが言っていたけど私もレゴラスの現実離れしたエルフっぽい美しさに感激。年甲斐もなく「キャーステキ」という感じ。でも何千年も生きるってどういう感じかなあ。
 とにかく次作が楽しみ。貴泰は原作を読まなくちゃあ、と言っているがはたして。
 そのあと、耕介は「エネミーライン」(おもしろかった。最高。ビデオが出たら欲しい。)貴泰は「ミスタールーキー」(面白かったけど観客が二人だけだったので悲しかった。)と感想をのべていました。

群馬交響楽団特別演奏会 「常田富士男と象のババール」「バレエ白鳥の湖より」
 利根沼田文化会館 2002/3/9 
  (の)
 楽団員が準備が出来たら、指揮者と一緒に常田富士男が出てきた。私は事前に知らなかったので驚いた。でも、私は子象のババールがお母さんの子守歌で眠るところから終わりまで眠ってしまって上手な読み聞かせは聞けなかった。
 後半の白鳥の湖はゆっくり聞けた。東京文化会館でバレエを見たときのことを思いだした。なぜテーマからそれたスペインの踊りとかあるのかその時は不思議だったけど昨日はとっても楽しめた。
 こどもたちはクラシックコンサートに行く機会はなかなかないけれど、クラッシックの演奏会は「こういうものか」と思ってくれればいいと思う。「白鳥の湖」のテーマがチャプリンの映画に出てきていたこと、常田富士男が「天空の城ラピュタ」のボムじいさんや「銀河鉄道の夜」の林檎をくれるおじさんの声の人だとわかって「生の舞台」を感じることが出来た。

 (と)
 管弦楽団など、年に一度聴くか聴かないか、心豊かな子供に育てるにはほど遠い間隔の様な気がしますが家族でみんなで出かけました。群馬県には交響楽団があり、県北の沼田でも毎年初心者入門という感じのコンサートが開かれます。入場料も大人2000円、子供500円という手頃な値段なので、今年も楽しみに出かけました。
 聴いて帰ると、心が洗われるようで落ちつきました。そのあと、レストランでひどく待たされたけれど、怒る気にならなかった。それは先ほど聴いた音楽のせいではないかとも思われました。小沢征爾(この字でいいのかな)や有名な海外の交響楽団も聴いたことがありますが、編成も少ないし、やはり少し音が違うよう気がしました。でもこんな催しが日常的に聴ければいいなーと強く思感じたものです。
 子供にも感想を書くよう言ったけれど、多分無理でしょう。
 

 特別掲載
 
 今日は特別掲載の感想です。談志師匠のファンと言うことで、うちのサイトを訪ねていただき、すっかりわが家のお客様、そして、「遊句」のご常連になっていただきました、暇夢鶴様 の文章です。談志師匠が私たちを結びつけて下さいました。そんなこともあり今回特別に師匠の東京独演会の感想を載せさせていただきます。

 立川談志独演会(2/14中野ZEROホール) 暇夢鶴様

行ってきました、立川談志独演会。
 「中野ZERO」というのは、キャパ千人余りくらいでしょうか、いいホールでした。客席の前後の幅がゆったりしているし、少しずつ階段状になっているし、左右に少しずつずれていて前の人の頭が気にならないし・・・・。
 ただ、落語の会場としては広すぎるかな、と。師匠のこだわりで、例によってマイクを絞って話すわけですが、やっぱ、聞き取りにくいところもあって・・・・。笑いの後とかは、知っているジョークでも、「えっ?」と聞き逃すことがありました。
 私の後ろに老婦人とその娘さんと思しき2人連れが座っていたのですが、おばあちゃんには聞こえにくかったみたいで・・・・。「補聴器のボリュームいっぱいに上げてるんだけど、聞こえないんだよ。」「今日、おばあちゃん、昼寝してなかったか
らじゃない?」「眠れなくてね・・・・。」という会話が交わされていたのですが、中入りになったところで帰ってしまわれたようでした。気の毒でした。
 で、会ですが・・・・。開演時刻の7時ピッタリに幕が上がると、めくりに「立川談志」の文字。おいおいと思っていると、ホントに師匠が出てきました。
 例によって「ザ まくらトーク」をたっぷり三十分以上やったあとで、『夢金』に。声はよくないのですが、師匠らしいテンポのよさやたたみかけもあって、そこそこの出来だったと思います。それが終わったところで8時05分。そこで中入り。
 中入りの後も、やっぱり師匠が出てきて。映画論やイリュージョン小噺を重ねた後、赤井御門守様と田中三太夫のイリュージョン版の掛け合い。それがまた、『粗忽長屋(主観長屋)』を思わせるような面白さで・・・・。「申し訳ございませぬ、亡くなったのは、殿の姉上様ではなく、私の姉でございました。この上は、腹かっさばいてお詫びを・・・・。」「よいよい、それには及ばぬ。よく考えてみれば、余に姉はおらなんだ。」でオチ。
 オチがついたところで、もう、九時前だったから、これで終わりだと思って思いっきり拍手をしてたら、師匠が座ったままだから、ひょっとしたら、よくやる解説が付くのかな、と思っていたら・・・・。「気分が良くなってきたから、今日は『野ざら
し』でもやってみようか。」会場がエーッという感じにどよめいたところで、『野ざらし』。 これがまた、けっこうな出来で・・・・。
 ところが、噺が佳境にはいってきて、「年はとっても尾形清十郎、腕に年は・・・・。」ときたところで、突然、携帯電話の着信音!会場全体が緊張して・・・・。多分、みんなが、これで終わりかな、と想像したと思います。
 事実、音のする方を向いて、「いいんだよ、そんなに忙しいのに落語聞きに来なくても。家に居て電話待ってりゃぁいいじゃねぇか。」と言い出すし。私は、星野さんが写真を載せてた携帯ストラップの「電話なんかかけてくるんじゃねぇ。」を思い出
して、面白いやら情けないやら、みたいな思いであきらめかけておりました。
 と、「みろ、どこまでやったか忘れちゃったじゃねぇか。んー・・・・。」と始まって、また語り始めたのです。で、そこからあとが、また凄くて・・・・。勢いがあるし、声は出るし、土手のスチャラかチャンチャンのあたりはノリノリで、動きは大きいし間がいいし・・・・。酔いましたね。
 いわゆる、「しまった、馬の骨だったか。」のオチまではやらず、川原の「竿さえありゃぁ、一人で・・・・」というバレでオチをつけました。大きな拍手の中、幕が降りようとすると、それを制して、解説が始まって・・・・。伝説の「柳好の野ざらし」の物真似から「金語楼」の物真似まで!終わった時は9時半!感動しました。
 幸せな気持ちで帰っていると、着信音の場面で緊張したのは、みんな一緒らしくて、私と同年配のおじさんたちが話してました。「あそこで終わりかと思ったよな。でも、あの後がすごかったじゃない。すごいノリで。あれ、弟子にでも言って、わざとあそこで電話させたんじゃないか。」・・・・。もちろん、冗談で言ってるんですが、ホント、そう言いたくなるような、すばらしい出来でした。結局、師匠が前座も使わず、本当の「独演会」で、実質しゃべった時間は2時間10分以上といったところでしょうか。ハプニングも含めて、出会いの幸せをかみしめましたね。
 「葡萄屋寄席」は『つるつる』だけだったそうですが、「田舎をなめる(失礼!)」ような人ではないから、一席に集中していたのか、他に事情があったのか・・・・。まぁ、充実した高座ではあったのでしょうが、ちょっと申し訳ないような感じもします、ハイ。
 ちなみに、会場入り口で、本・手ぬぐい・千社札などを売っていたのが、「立川志加吾」と「立川キウイ」でした。 「志加吾」、ご存知ですよね。『ヤングモーニング(じゃなかったような気が・・・・。)』で、『風とマンダラ』という、立川流のあれこれや落語をネタにした漫画を連載している前座。写真で見た以上にいい男でした。私が声をかけると、テレてうつむいていました。なかなかの好青年の印象でした。キウイさんは、漫画と同じ顔でしたが、漫画より上品でした。
 東京に行った甲斐がありました。「一期一会」というのは、やっぱり、人生のある真実を衝いた言葉ですね。私と一緒に出張した人は、「談志を聞きにいくんか。あいつは毒舌で・・・・。」という程度の認識の、よくいる「落語知らず」の人でしたが、私は心の中で、「あんたなんかにゃぁ、立川談志の優しさ・かわいらしさはわかんないんだよ。」とつぶやいてました。その思いは、「なんとかこの人にわかってもらおう。」とかいう思いじゃなくて、逆に、「あんたたちの知らないことをオレは知ってるんだぜ!言わねぇ言わねぇ、立川談志のすばらしさを、あんたなんかには言わねぇぜ。」という優越感のような感じでしょうか。
 と、もっと書きたいことは、まだまだいっぱいあるのですが、まあ、今日のところは・・・・。

「メメント」ムービックス伊勢崎 2002/2/10 (と)

 毎度通うところは伊勢崎の映画館。車で高速道路利用、やく80分。連休にどこか泊まりで、スキーに行く金もないし、かといってうちでごろごろはもったいない。映画を一人づつ2本見てくると言う程度の積極性とお金はある。経費は3人で15,000円ほど。こどもを連れて3人で出かけた。子供はそれぞれ、話題作「WASABI」と「ソウル」「オーシャンス゛11」、私は「メメント」を見る。
 「メメント」は10分前の記憶が、頭を打ったため思い出せないという男が、次々事件に巻き込まれていく。そしてこの映画の手法が現在から過去を振り返るというのでなく、その現在が、何日も前であったり、数時間前であったり、入り組んでいる。男は妻を殺された犯人さがしのため、また生きるため、身体に入れ墨で、ポラロイドカメラで、様々な事実をメモっていく。男の事件前の記憶が、細切れ的に映し出される、記憶を失った顧客を調査する保険会社の調査係として自分が。
 難しい映画だ。見ているオレ達観客も、10分前の映像を記憶できるのか…。また見ようと言う人のために、次回は半券を持参すると1000円で見られるという特典もある。観客は、マニアしかいないのか、座席指定制だが休日の10時半の開映で30人弱。田舎のためまだ好評の情報が広まっていないのか…。・70年生まれのクリストファー・ノーマン監督をスピルバークが絶賛しているという。
 この映画のテーマは何か…。そんなことは通常考えないけれど、つい考えてしまった。うーーーテーマが見えてこない。しょうがーねーなー、もう一度見てみるかぁー。これで、目出度く映画の罠にはまったことになる。

作品の詳しい情報はここだよ

沼田演劇をみる会92回例会 ニールサイモン 「映画に出たい」  2002/2/6

 勝野洋と秋川リサと娘役の三人の芝居。十六年前に家を出ていった父親の元に娘が突然訪ねていくという話し。秋川リサは父親の今の恋人。大道具の移動ということは芝居の中にはなく、場面はずっと父親のアパートですが娘が訪ねてきたときは殺風景だった部屋が二週間でキルトの壁掛けやベットカバー、椅子の背もたれに掛けるのも昔ながらのデザイン(正式な名前はわからないけど家のデザイン)のキルト、テーブル掛けや壁のペイントなど部屋らしくなったのがすごかった。。
 十六年間、母親の不安定な精神生活を支え、自分自身も成長し、ポジティブな考え方と行動力で父親に会いに行く娘がなかなかいい。すぐに働く口を見つけ、車を修理し、父親にまっとうな食事を食べさせる。彼女が悩みを父親に打ち明けてその答えを精一杯答える父親もなかなかいい。「いいことなんだよ。自分を誰かに与えるというのは。相手を幸せにしてそれで自分が幸せになる。そういうこと。」ここから人生を始められたら良かったのに。と思うセリフでした。
 芝居を長く見続けるということは難しい。沼田でも前は会員だったけどもうやめてしまった人がたくさんいる。うちでも今日はオフ会を企画した主人に代わって私が行くにはこどもの剣道の練習の送迎を従姉妹に頼んで出かけることになり、そこまでするか。ということになる。木曜日で二人が塾の日だったら欠席だっただろう。欠席が続けば退会を考える。何かを置いても芝居を見に行くというには覚悟が必要だ。

第48回葡萄屋寄席 高崎シティーギャラリー 2002/1/23 (と)

 立川笑志  初天神
 檜山うめ吉 俗曲と踊り
 立川談志  つるつる

 すっかり落語好きになってしまった長男を連れて出かけた。師匠が二席だと思っていたので多少面食らった。ホールが300席ほどで、緞帳もなく、舞台は低く横幅が広い、緩い円形、客席も横に長い、昔の東宝名人会の舞台をもっと客席に近づけたような高座でした。
 少し声が枯れているのが最初気になったが、お元気な師匠の高座に出会えてよかった。5メートル先に「天才談志」がいると思うと嬉しくなりました。「つるつる」、二年ほど前に笠懸で聞いたことがある。その時は下げまでいかなかったので、この日はちゃんと最後まで聴けた。幇間もちのまくらなどふらなかった。男と女の話をふっていたかな…、まくらもいろいろあったからよく覚えていないが。酒でしくじってしまう男の生き様が細かに描かれていた。カーテンコールで言ってたけど、一八と芸者のお梅(だったかな)が、まだ添えるかもしれないと希望をもたせてあると…。また、「談志のつるつるを聞いたというのは語りぐさになる、自慢できる」と言うような事も言っておられました。私の息子は、将来そんな自慢が必ず出来ると思います。そして酒、酒、酒で失敗がつづいたり、酒飲みのイメージができあがった人でもこれを聞くと、たぶん救われるのではないかなーと思いました。俺はあの旦那は嫌いだナ。何でも金で解決しようとするような人みたいだ。この日の感想はなかなか書けなかった。

 演じ終わったあとお客さんが帰りかけ、幕がないので、どうぞお気をつけてお帰りとをと、お客様に話しかけ一番前の右端にいた私たち親子にも、「いつもありがとう、美味かったよ、リンゴ、落ちたリンゴ、(雹のリンゴの間違い)雪降ったかい…」と声をかけてくれました。驚きました。恥ずかしかったー、けど嬉しかった。これからも、もっともっと元気に活躍して欲しいと思いました。

新春桂文珍独演会 前橋県民会館 2002/1/10 (と)

 文珍の独演会があることは知らなかった。知らないはずでこの会は日本生命のお客様招待の会だからである。知り合いの大関様からチケットをもらい落語が好きで塾を休んでも出かけるという長男を連れていった。例のごとく、私のバイトと子供の学校が終わるとすぐ出発する。途中コンビニで、夕食を買い開演間際に到着。2000人の大きなホールが7割くらいの入りだったかな…。23列目だから顔はよくわからない。素人落語会の名人、立川志ん朝師と礼々舎馬ふん師の顔を見かけた。注目する芸人の一人なんでしょう。
 
 ときうどん    桂 珍念
 老婆の休日   桂 文珍
 こんにゃく問答 桂 楽珍
 地獄八景亡者の戯れ
           桂 文珍
     中入り
 バーチャルお初徳兵衛(正式タイトルはわからない)
            桂文珍
  
 文珍はテレビの正月初席の中継には毎年必ず顔を見せる。面白いし売れている証拠でしょう。大阪の花月で何度か聴いたこともあるけどいずれも漫談だった。一度一席の話を聴きたいと思っていたのでこの日はとても楽しく貴重な一夜でした。
 文珍は面白い、新しい、人間ウオッチングに長けている。しかし人間を描く、という事になると、この日の3席を聴いた限りでは感じられなかった。現代を描くとなれば描かれていたように思うが…。
 主催の日本生命前橋支部様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。青柳様大関様感謝です。4〜5000円の価値のある落語会だったと思います。
 

「アトランティス・失われた帝国」 前橋オリオン 2002/1/2 

 ウオルトディズニー生誕100周年を記念して作られた作品で、考古学の青年が、海底にあると言われている古代文明の栄えたアトランティス帝国を探検する話です。これは面白かった。導入部がイマイチという印象はありましたが、中盤からドンドン面白くなりました。冒険、古代文明のすごさ、エネルギーなど良くできていて楽しめた。ぐいぐい引きこまれて、見ている自分もアトランティスの関係者になってしまいました。創りものの世界を疑うことなく見せられれば、それはもう一流の映画です。
 
次男と二人で見ました。この映画館古いことは古いのですが、正月2日の昼1時過ぎなのに客が10人しかいなかった。これは驚きです。暮れから公開していた映画だとはいえ10人とは…。隣のスクリーンの「ハリーポッター」は7割の入りだと長男は言っていた。いろいろ課題はあるのだろうが、この入りでは苦しいのでは無いかと、よそ事ながら心配になった。

作品の詳細は こちらのホームページをご覧下さい。

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