ケん。なぜなら、去年の11月のことなのについこの間賞品が届けられてられてやっとわかったくらいですから。
これが売り上げに結びつけばいいのですが、それはありません。全収穫物がそのくらい良いできならすごいのですが…。何はともあれ、自慢することにします。
そして来年も入賞をねらいこの連続記録をのばしていきます。
牛のいる生活 2005/3/13
きょう、下平のある家に行ったら牛がいた。親が二頭、子牛が一頭、その子牛は可愛いかった。昔は、どこの家でも当たり前にいたけれど、最近はほとんど見かけない。わが家も30年前は飼っていた。子牛が事故で死んでからやめてしまったけれど、そんな生活は農家の基本のような気がする。私は見るのさえ数年ぶりなので、昔を思いだし感動さえ覚えた。いつか牛や鶏を飼いのんびりとした百姓をしてみたい。そんな日がいつか来るだろうかと思う。
あと二年か三年 2005/2/7
百姓はいくら勉強してもし過ぎることはないといつも言っている。極めるのはそのくらい難しい。極めると言うより、年収を伸ばすのが難しい。
私の最近の行動をみて、頑張るね、飛ばしてるね、ガンガン攻めているねなどと言われる事がある。片品農家のMLを作ったり、地域づくりの活動を始めたり、群馬農家のインターネット交流会の研修を企画したりするのを見ているからだと思う。デザイン講座なども、自分のことのように宣伝しまくっているし、写真講座もメールで案内を出したり、手紙も出して宣伝をしている。それらの行動が積極的に見えるんだと思うのですが、けして自分はガンガン攻めているとは思わない。
前橋での認定農家の研修など片品から誰も行かない。川場の土つくりの講演会だって、農家は俺一人…、役場の係の人がきいてもわからないと思う。他の認定農業者の人は、それらの情報にたいして何を考えているのかナーとつい思う。行く前には必ず誰かに声をかけて誘うんですが、なかなか。
で俺の場合、そういうところに出ていくのはあと2年か3年だと思う。先ずは身体が持たないと言うのがある。それにそれらの情報を実際の農業にいかさなければなんにもならないし。いろいろ勉強しながら、情報を集めながらそれを即農業に反映させて行くのが理想なんですが、私は別に考えないとなかなか活かせない。
あと2年くらいはどんどん出ていって、その後は仕上げの農業、次の代に引き継ぐ農業を構築する事です。後継者も具体的な予定はありませんから、かみさんに引き継ぐということもあります。あと二年か三年は研修を見つけては参加し、これはという情報は、すぐMLかホームページで発信していきます。
この間の認定農業者の集まりでは、高木響正さんが、プチゴージャスの層をターゲットにするよう勧めていた。確かに俺達みたいな貧乏層を狙ってもたいして買わない。良い物には、高くても糸目を付けない高所得者層と、プチゴージャス層を
ターゲットに戦略を展開せよでした。
山下惣一講演会 2005/1/20(の)
山下惣一は思っていたより小柄だった。どこにもいる農家のオジさんだった。今回、群馬県の生活研究グループの交流会に講師として招き、ちょうど利根沼田文化会館がその会場にあたったので私も聴きに行くことができた。ただどこにもいる農家のオジさんが皆、戦後の農地改革について的確に説明できるか、二年間棚上げにされていてこの春ようやく日の目を見るかもしれない農業改革法案について話せるかは定かでない。そうしたことを時にユーモアを交えながらさらっと伝えられることはやはりこの人ならではだろう。
百姓が日本の基礎だと言った。日本の伝統産業、機織りにしても紬にしても百姓の副業から出たことだ。今の若い後継者は一姓かもしれないが百姓とはそもそも米も作れば炭も焼き、縄も結べて棚田の石垣も修理できる。そういう生活の全てを自分でまかなえるのが百姓だという。
農業は農と業に分けられる。百姓のたくさんある仕事の中で農の部分はお金に繋がらない。たとえば田圃の畦をかるとか。業の部分はお金に繋がる。米を収穫して売ることだ。しかしここは百姓の思い通りには行かない。値段も自分で決められない。自然災害もあれば、収量が多すぎて価格が暴落したり、圃場廃棄しなければならないこともある。百姓は業だけしてはやっていけない。お金に繋がらない仕事が大事だと言っていた。だからそこがお金に繋がるようにできないかと言っていた。
バブルの絶頂期にはこのままでは農業など要らなくなってしまうのではないかと思ったが無くなったのはバブル経済の方だった。中国から安い野菜がゾクゾク入ってくるが13億と言われている中国の人口がすぐに20億を数えるようになれば中国は食糧輸入国に転換する。これからの10年、20年で驚くほど状況は変わるに違いない。
はじめに、自分はなんの肩書きもなくなんの立場も背負ってないので言ったことに責任をとらないと前置きをしたが話すことはひとつひとつ土台が固いことを感じた。
写真撮影稽古 2005/1/10
ここのところ写真撮影に気を使っている。いい写真を載せるのがホームページの生き残りの道。売れるホームページづくりに欠かせないと「アグリコ」の冨田理事長が常々発言している。自分でもいい写真を載せているホームページは、凄いと感じているので、素人なりにも少しでもいいものを撮りたいと思っている。今日は50枚くらい撮ったのだが使えるのはない。
恥も外分もなく載せるなら何枚でももOKだが…。
雪の中のブロッコリー、簡易スタジオでケーキとりんごの写真を撮ってみた。
いかりやじゃないけど「ダメだこりー」
片品産直農家のインターネット交流ML 2005/1/5
秋口から考えていた、片品村の産直農家のMLを作ろうと20人ほどに呼びかけの手紙を出しました。みんな知っている人です。4枚の結構長い手紙です。
目的はインターネットを利用して、農業の技術や様々な情報をやりとりし、産直の情報を教えあったり、ホームページづくりの助言などをしあいながら、自らを高めていくということです。
最終目標は、産直で農産物をどんどん売っていく農家が増えることです。インターネット販売に限りませんが、とにかく直接消費者に売る農家が増えることを望んでいるんです。
農家だけでなく、普及センターの人や、農協の人、役場の人、さらにパソコンに詳しい人などをメンバーに加えていければ最高だと思っています。会則や決まり事はなく、出入り自由、発言し伸びたい人だけが伸びていくような、自立時代にぴったりの集まりを作ってみたいと思っているわけです。時にはオフ会と称して集まることもいいでしょうし。このMLは家で好きな時間にやりとりできるというシステムが、今の時代と朝から晩まで忙しい農家の人にあっています。
年齢も性別も関係ありません。産直を伸ばすというただ一つの目的だけで集まり、発足できればいいと考えています。はたして何人が反応してくれるのか…。
干し柿・乾燥芋 2004/12/17
昔は、干し柿とか、乾燥芋とか、とうもろこしとか、どこの家庭でも庭先や二階の手すり(今風にいうとベランダ)に干してあった。この写真は、農協の加工センターで見かけたものです。歴史は繰り返される、いつかまたこのような食の見直しがされるようになるかもしれない。
椎茸発生 2004/11/19
2年前に種駒を植え付けた椎茸が発生しました。ナメコも少しですがでておりました。
植えた種が芽を出すという、ごく単純な事ですがこれが百姓の面白さの原点では無いでしょうか。
9月にほだ木を見に行ったのですが、出ていなかったので初めての発生のため見落としてしまい、大きくなっていました。
しかし旨かったです。こどもたちも自分で植えた椎茸なので、一瞬注目していました。
大きさは直径25センチ以上ありました。
轟音玉使用講習 200411/13
農業は、鹿、猿、猪、熊、狸、狐、鴉など様々な動物の被害を受けます。この夏、轟音玉使用講習なるものを受けました。ものすごくデカイ音がする轟音玉を動物めがけて投げつけて、2度と近づかないようにする為の花火みたいな物です。北国ではトドに使うそうです。そう言えば昔誰かが「トドを殺すな」と言う歌を歌っていたっけ…。隣の利根村まで猿が出没し農作物に被害を与えいるという事で、片品村でももしもの事態に備えて資格を取りました。その後聞いた話では、最初は驚くけれど、すぐ効果がなくなるという噂です。できるものならそんな物は使いたくないと思うのです。今のところ猿に軍配が上がっているようです。隣村では猿との戦いに敗れ、りんご栽培をやめた人もいます。
新規就農 2004/11/12
林檎亭のすぐ近くに、新規就農でトマト栽培に取り組む青年が現れた。村外から来て片品に住む決心をしたようだ。片品村は、そういう人達のバックアップ体制はまだ不十分だけど、私もできる限りの応援をしようと思う。夕方少し立ち話をした。ネット販売も視野に入れて取り組んだらどうかと提案しておいた。まだ名前は知らない。写真撮影とホームページに掲載する許可を得ておいたので早速アップします。
男はつらいよの寅さんでは無いけど「いよっ、青年ガンバレよ」と声をかけたくなる。
毎日りんご一個で医者いらず 2004/10/10
りんご100万トンの時代だといい、生産が消費を超えて、りんごの値が下がると言われてきましたが、それが数年前に本当になりました。今までの市場流通での販売では、りんご農家の経営も相当苦しいようです。産直のお客様を持つりんご農家しか生き残れないのではないでしょうか。事実もし我が家が市場に出荷して生活していくとなると食っていけないと思います。産直、直売、小売店だから成り立っています。お客様はありがたいことです。時々思います。
100万トンの時代と言われても、その量はよく判りません。今は100万トンを切っているようですが…。解決策はたった一つ、消費を伸ばすことだと思います。
毎日1個のりんごを食べると健康になるらしい。西洋にもそんなことわざがあるそうだ。毎日一個りんごを食べて、りんご農家が健康になればいいのです。そうすれば「1日一個のりんごは医者要らず」を証明し声高叫べます。
まず家族皆んなで、毎朝一個のりんごを日課として食べつづけ、家族が健康になり、お客さんに薦めて行く。そして消費の拡大を迫っていくというのはどうでしょう。
「本物のように、もっと美味げにめえる」消費拡大に結びつくような写真を撮れるよう勉強中です。
紋白蝶の異常発生 2004/9/23
尾瀬三ヶ峰高原・築地原の大根畑に紋白蝶が大発生していた。
きれいに見えたので写真を撮ってみたが、後で考えると、これは何かの前兆ではないかと不安に思った。
死ぬまで現役 2004/8/8
農家の年寄りは、みんな働き者だ。ものすごいぞー。うちのばあさんも83才だけど、一日5時間以上働く。俺より働くこともある。生涯現役で働く。驚くばかりだ。農家に嫁に来て、良かったナーと思うのだろうか…。
今日も、とうもろこしの草むしりと徐けつ。近くでの写真は禁止。
農村の朝は早い 2004/7/22
朝早く消毒の水を汲んでいると、もうレタスを出荷する車をみかける。朝穫りレタス農家と大根農家はとにかく朝が早い。
暗いうちから収穫を始めるらしい。下の写真は夜間照明を積んだ車で、朝の3時から来ているという。レタスはお昼前にスーパーに並ぶのですから、そのくらい早くないと間に合わない。高冷地の百姓は4ヶ月しか収穫期間がないから無理もない話ですが…。だからこの期間は目一杯働く、くたくたになって働く、相当の収入になっていいと思う。…がなかなかそうは行かなくなったようだ。
今片品の百姓は、複合経営を考える人時代に突入した。先日聴いた山下惣一の講演会の内容が本当になるのか…。まだ講演会の感想が書けてないので、山下惣一(リンクをどこに張るか迷いました)ファン以外の方はサッパリわからないかもしれませんが、規模拡大は危険だという話でした。いや、やめましょうという話ですかね。
農産物直売所のとうもろこし 20046/22
昨日、林檎亭家内が埼玉花園の農産物直売所でもろこしを買ってきた。すぐに蒸かして食べました。見た目も新鮮、食べたらかなり旨かったけど、片品の方が美味いと思いました。種類は『味来』で3本368円でした。片品では一番早いのが、8月初め、40日も早い…。早さではとてもかなわないが、味では負けないと思う。
スーパーのとうもろこし 2004/6/21
先週、スーパーでトウモロコシを3本買って、家族5人ですぐに蒸かして食べてみました。これが実にまずかった。ひどいと思うほどでした。
この大きなスーパーでは、もろこしの下やまわりに四角い氷がおいてありました。印象は新鮮さを出している感じでしたが表皮は真っ青ではなく、少し色が薄くなっていて、収穫後数日経過したように見受けられました。生産地埼玉県、種類「味来」とありました。この味だと次の売り上げに結びつかないような気がしました。トウモロコシのシャリ感がないし甘味も少なかったです。買ったのは月曜の朝なので、今日の市のものではない、その前は休みだし、どんなに早くても4日目のものではないかと思われます。5日目かもしれません。そのまずさの原因の一つは、収穫後日にちが経ちすぎていることもあると思いました。まずいというのは、わが家のもろこしと比べているわけですが、栽培しているところが平坦地のため、昼夜の温度差が少なかったり、土も違うのではないかと思ったのです。片品は、標高最低700メートルくらい、高いところは1000メートル以上です。片品村で栽培されているトウモロコシは、収穫後早めに消費者の皆さんの所に届けられれば、どこにも負けないもろこしだと思います。堆肥をたくさん入れた土作りや、品種の検討も怠らず、良いものを作っていけば生き残れる作物だと自信を深めました。
1枚の写真 2004/6/18
マニュアルフォーカスができるカメラを買いました。ニコンクールピクス5700と言う機種です。
これできれいな写真を撮ります。…撮る予定です。例えば旨いもろこしのその旨さを伝えられるような写真をホームページに掲載していく予定です。下の写真は、使い方もよくわからぬまま、荷物をほどき、バッテリーをつけて夕方4時過ぎに初めて写したワイルドストロベリーです。インターネット販売の歩みを例えると、ホームページ制作が第一歩、その改良が第二歩、アグリコ入会が第三歩、そして写真の新たなる挑戦が第四歩と言うところでしょうか。先はわかりませんがあと一歩か二歩で、たくさん売れるホームページを実現したいと思います。今でも少しは売れているのですが、たくさん売れるところをめざします。
9枚の書類 2004/6/2
昔トラクターを買ったときは大喜びだった。乗るのが楽しみだし、畑を耕耘するのが面白かった。でも今は違う。それは借金をどうやって返すかが重荷になってきているからだ。うちは2軒共同だし、どちらかと言えば小型なので比較的支払いが楽な方だ。それでも一年に20万円ほどの返済が残る。今は簡単にお金を貸してくれない。全部で15枚ほどの書類を書く、解らないところは農協に書いてもらう。その中の9枚にはしっかり実印を押してきた。その結果が今日のトラクターに結びつく。古いトラクターは、20数年使いました。今度は堆肥を散らしたり、肥料を散布したり、比較的軽い仕事に就いて貰います。
これからは新しいトラクターに頑張ってもらい、良いとうもろこしを作り、ネットのお客様にたくさん買っていただければ、わが家の生活が成り立つという図式ができあがります。またまた結論はこにたどり着くような気がします。インターネット産直の売り上げを伸ばしたい…。
ホームページ開設五周年 2004/5/6
ホームページを開いて、丸5年になります。とうもろこしも少しは売れるようになったり、リンゴ狩りのお客様もホームページからの方が増えてきました。しかし何かもう一つ、足りない、満足できない気持でいたのです。いろいろと考えていくと、ネットで知り合いになった何人かの方に少しは教わりましたが、ほとんどかみさんと二人の独学でここまで来たというのが現実です。去年も160口くらいのもろこし産直の伸びはあるのですが、このままでは先細りになるのではと多少の不安が生まれました。そして、その解決策として以前から注目していた農家の最強軍団と自ら名のっている「元気ネット」様、新しくNPO法人として発足した「アグリコミニケーション」通称「アグリコ」様の利用会員として入会させていただきました。入会一ヶ月、一つ上のレベルのホームページをめざして、学習努力を始めたところです。もちろん売り上げの目標は倍増です。
多くの人とコミニュケーションをとるのは苦手ですが、農家生活の明るい未来をめざして奮闘中です。まぁ、それほど大げさではありませんが、楽しくやっています。多少、歳をとりすぎたかな…と言う感じは強くありますが。
今年は、ずっと言ってきた、インターネット産直の実績を作りたいと思います。
もう一つの税金2004/3/19
今年から、消費税の課税対象が昨年の売り上げ1000万円以上からになる。今までは3000万円が下限だったから大幅な増税で、実際わが家もその対象になるらしく辛いところだ。今まで消費税は頂いていなかったので、大いに悩む。消費税分を貰うかどうかでかみさんと経営検討会議だ。表示も4月から内税ということになるから、もろこしやりんごの値段を据え置きにすれば実質値下げだし、少しでも売り上げを増やしたい所なので消費税を頂きますとして、昨年より5パーセントの値上げを検討している。その5パーセント分は国に納めることになるので、わが家としては値上げではない。お客様とすると値上げということになる。
りんごオーナー制とジュースの販売は、消費税を頂かない値段の設定でスタートした。
はたしてどういう結論になるかまたわからないが、値上げの節もご贔屓を頂きたいと祈るような気持だ。
全国の同じような境遇の農家はどうしるだっぺか…。
所得税 2004/2/29
農業の決算と青色申告をする。結果…超低所得者層を脱出できなかった。決算書を見ながら、もう一度基本に戻ってわが家の経営を考えなくてはならない。よく検討してみると、栽培面積の割に収量が少ないことがわかる。これは栽培技術を高めていく事で解決できる。だがとうもろこしにしろ、りんごにしろ簡単ではない。
とうもろこしについて言えば、シーダーテープ利用なので、播く日の天候や土の硬さによって発芽の状況が違う。とにかく発芽率を高めなければならない。更に近年多くなってきた秋のタバコガの駆除が最大の問題である。この2つが解決できれば後は台風の来ないことを祈るだけ。
りんごは、標高900メートル前後の片品では収量が少ない。特にふじについては、小玉で秀品は反1500sもいかない。身の締まった、日持ちのよい、美味いものができるというものの、値段を高くするわけにもいかない。秀品の収量を上げるのはなかなか難しい課題である。これからは反収を上げることに積極的に取り組む必要がある。そしてその第一歩が整枝剪定である。もう秀品増収の対策が始まっている。
更にこれらの農産物をどう売るかが大きな課題だ。市場出荷では所得が上がらない。今の生活は維持できないし、もっともっとレベルを下げなければならない。増収への道は、産直、産直の中でもネット販売に重点を置くことは数年前から実施している。このネット産直をどう伸ばすかが大きな課題です。メルマガ発行がその第一策ですが、今年は林檎亭対個人のお客様を大事にしながら、コミニケーションをとりながら、昨年数件の取引が生まれた法人のお客様も獲得していきたい。
そして何年か納めていない所得税なるものを納めたい。
(ホームページは、個人的な情報をどこまで書くかがその面白さの尺度になると思う。書きすぎれば訪問者は減るし、書き足りなければもっと知りたいと思うだろう。そこの所は絶えず頭に入れてホームページを管理している)
りんご講演会 2004/2/22
私の住む利根郡と沼田市のりんご研究会が50周年記念を迎えたのを機にりんごの講演会を企画しました。
講師は長野のりんご試験場の場長小池洋男氏でした。世界の情勢から、栽培までパソコンの画面を使い丁寧に話をされました。分かり易く濃い内容のお話でした。これから、中国のふじや、ニュージーランドのピンクレディーなど、直接輸入あるいは、品種栽培契約などでいつか必ず入ってくるという話でした。
これらの脅威に対して私たち農家はどうしたらよいか…。安心して食べて貰えるいい品物をたくさん作ること、技術を磨きながら、ご贔屓のお客さんを増やしていくことくらいしか思い浮かばない。ご贔屓のお客様を増やすということは、健康によいりんごを多くの人にもっと食べて貰えるような活動をしなければならないことが今考えられます。これからは、意識してこれらのことをホームページで発信していかなければならないと思います。
現代農業 2003/12/30
全国の農家をくまなく取材し、細かな情報を発信している「現代農業」と言う雑誌があります。農山漁村文化協会、通称農文協が出しています。毎年正月に出る2月号は品種特集をしており、今までも買って読んでいました。今年は、編集部の人からホームページを見たと電話があり取材を受けました。とうもろこしについて質問されました。たいした情報ではありませんが、全てを話しました。そんなことが109ページに出ています。
とうもろこしの品種は毎年新しいのが出ます。生産者として絶えず新しい物を探し求め、良い物はなるべく早めにご贔屓筋に届けたいと思います。現代農業によりますと、私の知らなかった情報でピクニックコーンと言うのが面白そうです。
聞いたことはあったけど忘れていたかもしれない。
農家の視察研修 2003/12/2
農家はマイクロバスなどでよく視察旅行に出かける。しかし行き帰りのバスの中は、酒を飲んだり、隣の人と話をしたり寅さんの映画を見たりする程度である。こんな状態がまだまだ続くとすれば、俺達農家の一つの限界かなとも思う。もっと、それぞれの農業の抱負きいたり、1年の農業の反省をしたり、夢を語ったりすれば良いのにと思う。先日の視察でも提案はしたけれど無理強いはしなかった。近くに座った、日本農業賞を貰った大根農家のリーダーと話せたのが良かったくらいで、前後の煙草吸いによって全身煙草攻めにあったのが息苦しかった。
農家の産直ホームページづくり入門編 2003/11/27
CD-ROM版「農家のインターネット産直シリーズ」全三巻シリーズ農文協発行を買いました。本日手元に届きました。先ずは第一巻のみの発売です。改めてホームページを基礎から習い、インターネット産直の売り上げを伸ばしたいと思います。林檎亭々主やる気になっております。場合によっては、ホームページの大幅な改訂があるかもしれません。
月と太陽 2003/11/16
この間、贈答用りんごの送り先からりんごの価格を聞かれました。お返しをするのに目安が知りたいと言うことでした。チョット教えにくいと思いましたが、購入もしてくれるということで言わないわけにいきません。正直にお知らせしました。その時に、今度頂いたりんごの名前は素晴らしいですねと言われました。それは「ぐんま名月」と「陽光」が贈られていたからです。これが月と太陽だからだそうです。そういわれれば、これは素晴らしいネーミングです。今度「太陽と月の詰め合わせ」はいかがですかと売り込もうかなぁー。「満月と名月」の詰め合わせも面白いし、考えるといろいろあります。
「花咲とハニークイーン」の花と蜜も良いし…。マイナーなりんご品種でも味はある線までは届いているので組んで名前で売るのも一つの商品開発の道かもしれません。そんなことを考えると、ネーミングもかなり重要です。
ヘイオーツのスキこみ 2003/10/31
大根の連作障害予防や、根瘤線虫防除に多くの農家がえん麦のヘイオーツを播いている。わが家もとうもろこしが50pにもならず、実を結ばない畑に播きます。下の写真は隣の集落の大根農家の若い衆が50〜60センチのえん麦を細かく刻んでスキ混む準備をしているところです。これが周辺の紅葉とトラクターの青とえん麦の緑がとけ込んでいい雰囲気を作り出しています。
ミニ交流会 2003/10/17
今日40歳前後に見える二人の男性のお客様がお出でになりました。何か単にりんごをお求めになる方とは違うと感じました。「もしかして同業者の方ですか」と聞きましたら、長野からお出でになったりんご農家の方とわかりました。りんご栽培者に畑を見られるのは恥ずかしいけれど、進んで園を見てもらいました。1時間はいなかったと思いますが、品種の話や、いろんな話をしました。私も知ってる情報は全て話しましたし、いくつかの質問にも答えていただきました。中でも不安になっていた、シナノスイートの芯カビの事が聞けて良かったです。長野の方は、ホームページを見て我が園に来られたらしいのですが、多少は参考になったかなと思いました。「何だ大したこと無い」と優越感に浸って貰えればそれだけでも元気が出るでしょう。わたしは、予定外のミニ交流会ができて面白かったです。りんごの忙しい時期に一泊で沼田とこちらに見えると言うことは、熱心な方だなと思いました。これから栃木に行き梨の視察をするそうです。貰った名刺には、ご主人と奥さんのお名前が園の名称になっていました。農家は、半分は奥さんで持っているので、いい了見だなと感心しました。
アワノメイガ?とコナガ?の急襲 2003/9/7
隣の畑から虫が襲ってきた。その畑もわが家のものだった。
これでも虫の付いた物は安全だからと買ってくれるだろうか。
8/9台風10号の被害 2003/9/2
台風はたいした被害もなく、…と思っておりましたが、収穫を迎えたとうもろこしは根が動いたため、枯れ始めて収穫できないものもありました。1割くらいしか穫れない畑が10アール。3割くらいしか穫れない畑が10アール、2割くらいだめだったところが30アールほどありました。それと8/10頃雄穂が出てきたときに倒れてしまい、上手く受粉できず、先端不稔の物が多く出てきそうなことです。あと2〜3日後に収穫になりますが気になるところです。またとうもろこしが倒れて交差してしまい、消毒、追肥、収穫などの作業がやりにくいという実害もありました。
収穫期にこのような、枯れた状態になりました。
その他のわが家の作物はほとんど被害はありませんでした。
もろこしは強い 2003/8/11
二年前の7月19日、大雹害の時にも感じましたが、とにかくとうもろこしは強いです。9日の午後べったりつぶれたとうもろこしが丸一日経ったら立ち直ろうと頭を持ち上げて来ました。これはすごいです。私たち人間のお手本です。そんなとうもろこしを作らせて頂いていると思わせるほどです。倒れたため、ダメになったり、消毒や、追肥がいつもより倍の時間がかかるかもしれないけどそういう強さを学ばせていただいていると思えば、納得のいく天災です。
気候が変わってきている時代、度々の台風では片品のもろこし栽培は合わないのではと思ったりもします。りんごは片品により適した気候になっているらしい。平坦地では、津軽や、北斗や、ひめかみなどは作り難くなったと聞くからです。
片品の朝取り野菜 2003/7/25
片品村農協の朝取り野菜は、県内3カ所、県外2カ所のスーパーでお買い求め頂けます。朝収穫しその日のお昼には店頭に並び、栽培者がだれだかよくわかるようになっています。収穫したその日のうちに消費者へ…。これこそ特急産地直送便です。店名を書きますのでお近くの方は是非お出かけ下さい。林檎亭家内星野典子の野菜も出しています。うちのはJA新田郡のエーコープブレイスです。
片品でもこんな新しい販売方法も生まれてきました。小さな農協だから出来ることでもあります。またこれらは大農家でなく、中小農家の活躍の場でもあります。こだわりの栽培方法も活かせます。やく80人ほどが出荷しています。
1 潟Gーコープ群馬富岡店 群馬県富岡市富岡
2 潟Gーコープ群馬 ハピネス店 富岡市中高瀬
3 JA新田郡エーコープブレイス 新田町市野井
4 泣}ルゼン 埼玉県志木市館2−7−7
5 拒蜚フ 北浦和サティ内 さいたま市常磐
写真は7/24、朝7時、今年二度目の出荷。
農協の組合長さん(左端)も荷受けを手伝っていた。
こだわり無農薬新井さんの野菜
林檎亭典子の野菜
生活革命 笹崎龍雄 2003/6/5
先日、子供の通っている高校から『職業まるわかり事典』という冊子が来た。ベネッセ進研プレスという所から出ている仕事の紹介本なんだけど、聞いただけではわからない職業が結構ある。例えば、ディスパッチャー、アナリスト、ファイナンシャル・プランナー、アクチュアリー、マーチャンダイザー、CADオペレーター、システム監査技術者、などさっぱりわかりません。英語ができると見当がつくのでしょうが。
作家、画家、音楽家があって農家が無い。大いに不満です。これからは農業の時代なのに農家がないとは情けない。何故情けないか、何故残念なのかを解明してくれる一冊の本がある。
サイボクこと埼玉種畜牧場代表取締役の、笹崎龍雄さんの書いた『生活革命』株式会社ビジネス社刊の本で、日本の農業の過去を振り返り将来の日本農業の進む道を教えてくれる、素晴らしい本である。自らの実践をふまえての理論なので私たち農業者の心を打つのだ。是非ぜひゼヒご一読を。またこのサイボクに視察に行ってみたいと思う。視察といっても遊びにです。
サイボクホームページはこちらから。
三鷹の森ジブリ美術館で感じたこと 2003/4/5
どこに行っても、何をみても自分の仕事に生かせないモノは無い。この間ジブリの美術館に行ったのだが、ここの建物、姿勢、お客の対応とどれをとっても、我が林檎亭の参考になる。
もう一度林檎亭の方針を考える上で参考にすべきだと思った。皆さんにも是非ここに足を運んで貰いたいと思う。チケットは5月分が4/10からローソンで買えます。土日はすぐ売り切れるので4/10、10時にローソンへ…。先ずは、ジブリのサイトへどうぞ。館内撮影禁止なのでここだけを撮ってきました。
屋上からのジブリ入り口
屋上にあるラピュタのロボット
ここどこだと思いますか…。ここがこれだもんすごいよねー。
農産物ネット販売の壁 2003/3/10
あと3年はネット販売は伸びるとか、農産物もネットで売れるとか、農業で売り上げを伸ばすにはネットがその手段の一つだとか、いろいろ話にきくが本当だろうかと思う。先日の楽天の講師による勉強会でも言っていたが、ネット販売の売り上げを伸ばすには、ホームページが2割、メールのやりとりが8割だそうだ。これを究極の対面販売と言っていた。つまりページは基本情報で、あとはメールや、メールマガジンで新しい、詳しいお得な情報を流し続けると言うことらしい。
確かにユニクロが始めたSKIPという農産物ネット販売のメルマガ配信を受けているが、次々に新しい情報が送られてくる。それを分析すると、何を伝えることが必要か、消費者は何を知りたがっているかがわかる。私もネット販売を始めて4年一つの壁に当たっている、これを乗り越えれば経営が安定する。そんなわけでユニクロのSKIPやその対極にある尊敬する農家のネット販売最強軍団の元気ネット様を勉強しているところです。
今年2003年は、ネット販売5年目、今までの小さな実績を生かして大きく飛躍したい。それには私の店、片品林檎亭のホームページの充実と星野十季男・典子の独自の対面販売の確立です。そこまではわかります。さてその次が当面のわが家の百姓問題であります。
初体験イチゴ狩り 2003/2/13
県のリンゴ品評会の授賞式兼、県園芸協会果樹部会生産出荷検討会に参加した。時間があったので、農協の担当達哉君と二人で赤城村のイチゴ狩りを体験した。平日なのにお客さんはかなりいた。店にいちごアイスや贈答用のイチゴを買いにきていたお客さんもいてずいぶん盛っている印象だった。30分1300円、イチゴも甘いし、雰囲気もいい。若いお嬢さん方が一グループ。中年のご夫婦が1組、みんな嬉しそうに楽しそうにイチゴを食べていた。トイレ、売店、お客さんの対応、ハウス内の清掃など幾つか気になるところをゆっくり見てきた。人ごとなので、ここは良い、ここはこうすればなど幾つか気がついた点はあったけれど、はたして自分の家に置き換えてみれば、わが林檎亭はどうだろうか…。検討すれば改善改良しなければならない事ばかりだ。このホームページのリニューアルもそうだが、基本に、初心に立ち返って一つ一つかみさんと会議をして、実践していかなければならない。ここまでは把握できるのだが、この先はまだまだ。この先をいかに実践できるかが林檎亭が続くかどうかの分かれ道になる。
うーーイチゴも美味い。
勢多郡赤城村樽のイチゴ狩り
ガンバレ片品の花農家 2003/2/5
ホームページは昔のミニコミ誌みたいだなという認識を持っている。世界中の人が瞬時に見られる事や、誰でもみる事ができますが、実際に林檎亭のサイトなど、一部ご常連の人の他はそうは多くない。したがって地域の話題などそれぞれの固有名詞を入れて、超地域ネタにするのも面白いと思う。早速書いてみる。
片品の花卉栽培は、まだ新しく、力を入れ始めたのはつい2〜3年前。標高が高いのでいい色の花ができるらしく、うんと期待されています。今日花の勉強会に顔を出してみたらつい応援したくなりました。
家の隣の学君江里ちゃん夫婦は、花の苗を育てている。(左の写真)平坦地から苗を持ってきて、夏の涼しいところで育て、開花のころまた平坦地に戻して販売するというリレー農業で頑張っている。まだ20代なんでこれからいろいろと何でもできるのがうらやましい。いい仕事をしてくれると思う。大根農家から転身したわらわらホームページの岩夫君いずみさん夫婦は水芭蕉、トルコキキョウなどで頑張っている。ペンションと様々な花栽培をしている、シャレーモンテローザの杉山はるさんは、地元出身ではなく、農地もなく新規就農応援体勢もないところを独自の努力でこれまで頑張ってきた。食事とカラオケと喫茶「夢呑」の石橋さんご夫婦は趣味で紫陽花をたくさん植えていた。この紫陽花を更に勉強し年間通して栽培、販売していくという夢を持っている。農協の傳六組合長もやる気になっているし、花の担当の星君が生き生きと頑張っている。昔、花が片品に入ってその後下火になっても、頑張って栽培しつづけた清子さんが片品農協の花卉生産組合長に選出された。勢いは様々な所でも感じられる。普及センター尾瀬出張所の花担当金子さんも頑張っている。小さな事務所のため、野菜の中條さん、果樹の三ツ石さんがその応援態勢をとり頑張っている。花咲の方では、コメリと契約し花の苗を育てているタケノリさんもいる。ここ数年の片品の花農家の頑張りに注目したい。「ガンバレ片品の花農家!!!」というとところです。俺たちりんご農家も負けないでやるべー。わが家もハーブを少し植えてあるのと花の観賞用りんごを育てている。更にハロウインカボチヤとジャンボカボチャを出荷したことがある。わが家も隠れ花農家みたいなものです。
岩夫・いずみさんのトルコキキョウ 2002年夏
尾瀬のりんご「ほっぺ」 2002/12/18
片品村りんご研究会と片品村農協、尾瀬林業(株)様が協力しあって、尾瀬の登山口大清水の雪の中にりんごを貯蔵します。
5月の連休頃、大清水湿原の水芭蕉が満開になりますが、この頃掘り出して尾瀬のりんご「ほっぺ」をお客さんに食べて貰おうという企画です。片品村のりんごは800〜1000メートルの高原で栽培されるため、りんごの硬さはバツグンです。春になっても、この硬さとシャキシャキ加減がいい味を出してくれると思います。この試みは、大企業東電系列の尾瀬林業様とりんご農家、片品村農協が協力しあうところに意義があると思います。農業と観光が結びついた一つの企画、関係者として成功を願っております。
2002/12/17雪が降りしきる寒い一日、各団体から15人ほどが参加して午前中に終了しました。
尾瀬林業様の皆さんには重機ともども大変お世話になりました。また真冬の間も管理をしていただきます。
よろしくお願いいたします。
この写真はこちらでらご覧下さい。